社内研修報告

令和7年6月 社内研修報告

●研修テーマ

うつ病の基礎知識と支援方法研修

●目的

うつ病の基礎知識と支援方法について学ぶ

●内容

◎うつ病とは

  抑うつ症群の1つで憂鬱な気分が続き、食欲、睡眠欲、性欲などの意欲がわかなかったり、何をやっても楽しめない

  といった心理症状が続くだけでなく、疲れやすいなどのさまざまな身体症状を伴うこともある精神疾患で、うつ病に

  なりやすい人の特徴は、真面目な人、完璧主義な人、責任感が強い人、道徳観や倫理観が強い人、人当たりがいい人

  などが挙げられる。

  脳内の神経伝達物質「セロトニン」「ノルアドレナリン」が減ってしまっている状態だと考えられている。

 ◎うつ病の有病率

  2003年に厚生労働省が公表した調査では、国内のうつ病12か月有病率(過去12か月間に診断基準を満たした人の割合)は

  2.2%、生涯有病率(調査時点までに診断基準を満たしたことがある人の割合)は6.5~7.5%だと発表されている。

  また、2013~2015年度までに関東地方、東日本、西日本で2,450人に行った調査では、うつ病の障害有病率は5.7%との

  結果もある。  

◎うつ病の治療や支援方法

  うつ病の治療には、落ち込んだ気分を和らげ、睡眠リズムを改善する効果を持つ抗うつ薬、不安感を和らげる抗不安薬

  などが使われる。また、心理療法も取り入れ、認知行動療法や対人関係療法、カウンセリングなどを通じた症状改善が

  行われている。

  何より大切なのはしっかりと休養を取ることで、うつ病は精神的または身体的な強いストレスが原因となるため、

  そのような強いストレスから離れた環境で過ごすことが重要になる。

  職場に強いストレスがある場合は一時的に別の場所に住むなどの対処をして、心身の休養がしっかりとれるようにする。

◎認知再構成法

  ①認知再構築法の基礎知識

  認知再構築法とは、精神的に動揺した時に現れる自動思考に注目し、適応的でない認知的な行動を適応的な行動に

  修正させる方法のことで、わかりやすい表現に変えると、ある出来事が発生した際に瞬間的に浮かんでくる思考

  (自動思考)を、適切なものに修正していく方法といえる。認知再構築法は、主にうつ病の治療に用いられるが、

  うつ病に限らず不安な気持ちを軽減させる目的で用いられることもある。

  しかし、認知再構築法を行うには、ある程度の思考や信念などが備わっていることが必要となるため、未成熟な子どもに

  対して行うことは難しい場合があり、精神的な落ち込みが激しい重篤な状態である場合も、冷静な思考を巡らすことが

  難しいため適用が難しいといわれている。

  ②自動思考とスキーマ

  上記①で「自動思考」という用語が出てきたが、心理療法では「スキーマ」という用語もあり意味は似ている部分が

  あるが区別して認識する。

  自動思考…何かの出来事が発生した際に自動的に頭の中に浮かんでくる考え方を意味する

  スキーマ…これまでの経験によって形作られた考え方や価値観を意味する

  自動思考が人それぞれ異なるのはスキーマがそれぞれ異なるからだと考えられていて、自動思考の奥深くにあり

  心の中核にある考え方がスキーマとなる。

  自動思考は、自覚の仕方を練習することで比較的容易に自覚することができるが、

  スキーマは奥深くにある価値観や人生観となるため、自覚することが難しいとされている。

  ③コラム法の実施方法

  私たちの気持ちや行動はその時に頭に浮かんだ自動思考の影響を受けている、この思考のバランスをとる方法に

  コラム法がある。

《 自動思考記録表(コラム表)記入方法 》

状況 ▶5W1Hなど 
気分(%) ▶現在の気分の割合(イライラ50%、悲しい30%など) 
自動思考 ▶その時に頭の中で思ったことや感じたこと 
4.根拠 ▶自動思考を裏づける客観的な事実を書く 
5.反証 ▶根拠とは反対に自動思考の矛盾となる事実を書く 
6.適応思考 ▶根拠と反証をつないでバランスの取れた考え方 (シナリオ)を作る 
7.今の気分(%) ▶2でまとめた気分がどのように変化したものかを書く 

【1.状況】

  辛い気持ちになった時の具体的な出来事を可能な限り具体的に書く。そのため5W1H(誰と、いつ、どこで、

  なにを、なぜ、どのように)を意識する。

【2.気分】

 「1.状況」で書いた状況に直面した時の気分を表現する。気分としては、憂鬱・不安・怒り・罪悪感などがあり、

  複数の気分が生じた場合は複数記入する。また、気分のレベルを、0%が全くない、100%が最大となるように

  数値化する。

【3.自動思考】

  その時に頭の中で思ったことや感じたこと、パッと浮かんだ自動思考を思いつく限り書き出す。書き出した自動思考の

  中から最も強く感じたものに「〇」を付けたり、数値化するのも良い。

  ここまでの1.から3.のコラムで、自分の自動思考の癖や偏りなどの特徴を知ることができ、以下の4.から7.のコラムで

  適応思考に切り替える。

【4.根拠】

  自動思考を裏付ける客観的な事実を書き出す。「3.自動思考」で書いた被支援者の考えや想像から事実を見つけ出す

  作業となる。

【5.反証】

    「4.根拠」とは正反対のことで、自動思考に対して反証をする。

【6.適応思考】

    「4.根拠」と「5.反証」をつなげ、バランスの取れた考え方(シナリオ)を作り出す。

  1つのシナリオだけでなく複数考えてみること、また、その中で「最善のシナリオ」と

  「最悪のシナリオ」を考えてみると良い。

【7.今の気分】

    「2.気分」でまとめた気分が、どのように変化したか0~100%の数値で書く。また、「6.適応思考」で作り出した

  シナリオから、新たな気分が出てくればそれを追加する。

  この時に気分が改善していなくても、意味がなかったと捉える必要はない。考え方の癖を知るきっかけとなり、

  今後の対応策や行動プランにつながっていくので、様々な状況を利用したコラムを付けていくようにする。

《 7つのコラムの記入例 》

1.状況自分だけが挨拶をしても挨拶を返されなかった。  
2.気分(%)あせり(60%)、悲しい(70%)、不安(50%)  
3.自動思考自分が嫌われている(60%) 友達から仲間はずれにされている(70%)
4.根拠挨拶をしても返事がなかった。 いつも遊んでいるグループで、自分以外の人が遊んでいた。
5.反証自分以外の人も挨拶を返されてなかった。 他の友達も遊びに行ってなかった 挨拶をしたときに他の事に集中していた
6.適応思考挨拶を返していない友達の機嫌が悪かったのかも(50%) 集中していた事に気が逸れていた(40%)
7.今の気分あせり(35%)悲しい(40%)不安(30%)  

◆まとめ・研修結果

うつ病の基礎知識と支援方法について、理解することができた。

今後の支援に活用していきたい。

令和7年5月 社内研修報告

●研修テーマ

感染症・食中毒予防、蔓延防止研修

●目的

訪問介護における感染症対策の基本や、注意したい食中毒の事と対応方法について学ぶ

●内容

◎感染症とは

  病気のもととなるウィルスや細菌、寄生虫などが人の体内に侵入して、さまざまな症状が現れる病気の総称

◎感染症の種類と症状

  結核…咳や痰などの呼吸器症状、発熱や倦怠感、体重減少などの全身症状

   疥癬…頭部と首を除く全身に、かゆみや赤い湿疹、小さなしこりが出現。手のひらや 指の間(手首から先)に

  「疥癬トンネル」と 呼ばれる線上の皮疹が見られる

  インフルエンザ…急な38℃~40℃程度の高熱、頭痛、咳、鼻水、咽頭痛、関節痛、全身倦怠感、

     合併症(肺炎、脳炎など)、その他、嘔吐、下痢、腹痛等の消火器症状が現れる場合もあり

   新型コロナウィルス…発症時の症状は発熱、呼吸器症状、倦怠感、頭痛、消火器症状、鼻汁、味覚異常、関節痛など。

      高齢者や基礎疾患(慢性呼吸器疾患、糖尿病、心血管疾患等)がある人は重症化しやすいと考えられている

   MRSA…発熱、寒気、ふるえ、菌が入った皮膚や筋肉の発赤・腫れ、膿など

   B型・C型肝炎…全身倦怠感や食欲不振、悪心、嘔吐、黄疸(皮膚や目が黄色くなる)

  誤嚥性肺炎…発熱、咳、痰、食欲不振、なんとなく元気がない、など

   尿路感染症…排尿痛、残尿感、頻尿、血尿、尿が濁る、など

◎訪問介護における感染症対策の基本

3要因の対策が感染予防の基本

  • スタンダード・プリコーション

   利用者の感染症の有無にかかわらず、血液、体液、分泌物、嘔吐物、排泄物、傷のある皮膚、粘膜などはすべて感染源と

  みなし、 感染する危険性があるものとして取り扱う対応の方法

  • 感染経路別予防策

   主な感染経路である「飛沫感染」「空気感染」「接触感染」「経口感染」「血液感染」を予防する

  • 利用者・ヘルパーの健康管理

   日々の訪問業務の中で利用者の健康管理を適切に行い、「なんとなく様子がおかしい」「いつもと比べて口数が少ないな」

  など、普段との違いにいち早く気付く事が重要

  また、ヘルパーが感染者となった場合、ヘルパーを介して利用者や家族、他の職員へ感染が拡大するおそれがある為、

  自身の健康管理にも気を配る必要がある

◎食中毒とは

 病原体(細菌、ウィルス、真菌、寄生虫など)や有毒物質を含む食品や飲料を摂取したことにより起こる、下痢、嘔吐、

   発熱などの 症状の総称を指す

 ◎食中毒を防ぐ3つの原則

  • つけない

   食材や調理器具に原因菌をつけないように手指や調理器具等の洗浄、消毒を行う

  • 増やさない

   細菌は、高温多湿な環境で増殖が活発化するため、冷蔵庫や冷凍庫にて低温保存するのが効果的

  • やっつける

   原因菌の多くは、加熱処理する事により死滅する。『食材の中心部を75℃で1分以上加熱』を処理の目安とし、

   特に肉類を取り扱う際には、中心まで十分に加熱するよう調理にあたる

   

 ◎訪問介護で感染症および食中毒が発生した場合の対応方法

   ①発生状況の把握

    ヘルパーは、サービス提供時に利用者の感染症や食中毒を疑ったときは、速やかに管理者に報告するとともに、

      主治医への相談または医療機関への受信を促す

   ②感染拡大防止に留意したケアの実施

    感染拡大を防止するためにスタンダード・プリコーションを徹底するとともに、流行している感染症に応じた

      感染経路別対策を行う

   ③関係機関への報告・連携

     管理者やサービス提供責任者から、担当ケアマネジャー、主治医・医療機関等に感染状況を報告し、その利用者に

      かかわる関係者で 情報を共有する

◆まとめ・研修結果

  感染症・食中毒の対策について再認識できた。今後の支援でも忘れずに行っていきたい

令和7年4月 社内研修報告

●研修テーマ

プライバシー保護の取り組み

●目的

プライバシーとは何か、個人情報との違いはなにか。また、訪問介護では何がプライバシーの 侵害になるかと、

プライバシーを保護するための取り組みについて学ぶ

●内容

◎プライバシーとは

  プライバシーとは「公開を望まない私的な情報」や「個人が私生活や社会行動において他人から干渉・侵害を

  受けない自由」のことを指し、あくまで感受性にもとづくものでその範囲を一概に線引きすることはできないが、

  基本的には、「他人に知られたくない・干渉されたくないと感じる私的領域のすべて」がプライバシーにあたると

  認識する。

  また、近年ではインターネットの普及・発達などにともない、「自己に関する情報をコントロールする権利

  (自己情報コントロール権)」もプライバシーに含まれるとされている。

 ◎個人情報とは

  個人情報とは生存する個人に関する情報で、氏名・生年月日・住所などにより特定の個人を識別できるものや

  番号・記号・符号などの情報単体から特定の個人を識別できる「個人識別符号」を含むものを指す。

  また、情報ひとつだけでは誰のものか判別できなくても、複数の情報を組み合わせることで個人を特定できる場合、

  情報全体が個人情報となる。

 ◎特に配慮が必要な「要配慮個人情報」

  個人情報の中には、公開されることで本人に不当な差別や偏見などの不利益が生じないよう取り扱いに特に配慮すべき

  以下の情報があり、これらの個人情報を取得する際には、原則、本人から同意を得なければならず、漏えい等がないよう

  取り扱いに注意が必要となる

  ・身体障害、知的障害、精神障害(発達障害を含む)などの障害があること

  ・人種、信条、社会的身分、病歴、犯罪歴の経歴により被害を被った事実

  ・被害者または被告として逮捕、捜索、差し押さえ、拘留、公訴、提訴、など刑事事件に関わる手続きが行われた事実

  ・非行、保護処分等の少年保護事件に関する手続きが行われたことの記述などが含まれる

個人情報

 ◎個人情報保護法

  個人情報保護法とは、個人情報を取り扱う事業者や団体に対してその情報の保護に関する規制を定めた法律で、

  個人情報の不正な取り扱いや漏えいを防止し、個人のプライバシーを保護することを目的とするもの。

 ◎訪問介護におけるプライバシー侵害

  訪問介護サービスは利用者のプライバシーに介入する業務であり、必要以上に私的領域に踏み込まず、

  尊厳を傷つけないサービス提供を強く求められることを理解する。

  訪問介護サービスの提供方法や情報の取り扱いをひとつ誤れば、プライバシー侵害につながる。

  以下は、訪問介護においてプライバシー侵害にあたる可能性のあるケースで、自身の行動や対応を振り返り、

  当てはまるものがないかを確認すること。

  ・ヘルパーが訪問先に訪問予定表や提供記録、事務所支給の携帯電話を置き忘れる

  ・サービス提供票(実績)をケアマネへFAXするつもりが番号を間違えて誤送信する

  ・「転倒するから」と、利用者の行動また排せつや入浴を過度に監視する

  ・「効率が良いから」と、いつも同じ献立の食事を提供する、また入浴時に丸洗いする

  ・「こちらの方が絶対良いから」とヘルパーの価値観や考えを押し付ける

  ・利用者の許可なく、勝手にタンスの引き出しや備品類、手紙を開けて中を見る

  ・利用者の許可なく、SNSやブログに写真や私生活の情報をアップする

  ・職場外で利用者の実名を出しながら愚痴や悩みを相談する

  ・利用者の要望や要求に対して「面倒な利用者」とクレーマー扱いする

 ◎プライバシー保護施策の「11の取り組み施策」

  ①訪問介護に対する利用者の権利の告示

   訪問介護は、利用者と事業者の双方の意思合意により成立するもので、契約に際しては

   以下の利用者の権利などを包み隠さず告げなくてはならない。

   〇利用者の意思をもって契約を破棄・解約できる

   〇事業者に対してサービス提供記録等の開示要求ができる権利

  ②情報収集時のプライバシー保護

   利用者情報を収集する際には、利用者や家族が答えたくない内容の追及は避け、訪問介護計画の立案や

   サービス提供に必要な内容にのみ留める。なお、アセスメントは初回以降も更新し続けるもので、

   一度ですべての情報を収集する必要はない。

  ③帳票書類などのプライバシー情報の取り扱い

   介護保険被保険者証の写しなどの帳票書類は、利用者のプライバシー・個人情報そのもので厳重管理が必要となるので、

   以下の取り組みを実施する。

   〇サービス提供記録や訪問予定表などの紛失や置き忘れに注意する。

   〇「デスクの上に書類を置きっぱなしにしない」「外から中が見えない鍵付き書庫に保管する」などの保管ルールを

   定める。

   〇「基本的に帳票書類は事業所外へ持ち出さない」「やむを得ず持ち出す場合は、必要最小限の情報に留める」

   などの持ち出しルールを定める。

   〇パソコンのパスワード設定、ウィルス対策ソフトの導入などセキュリティシステムを強固に設定する。

   〇クラウドシステム、アプリケーションなどスマートフォンを活用する場合は、パスワード設定を行う。

  ④サービス提供記録の言葉選び、表現方法

   サービス提供記録はヘルパーだけでなく利用者や家族も見ることがある書類で、読み手のことを考えながら

   作成する必要がある。「ひどい」「汚い」「勝手に」「しつこい」といったヘルパーの主観的な表現を用いず、

   客観的な事実を記録するようにする。また、「家族にも言えない内緒の話」をヘルパーにしてくる場合、

   プライバシー侵害にならないよう記録に残さないなどの配慮をして作成する。

  ⑤自己決定の原則に則ったサービス提供

   訪問介護を利用する・しないを含めたサービス全体に関することや、日常でのあらゆる行動について決定するのは

   利用者自身なので、訪問介護側が「お風呂に入ってください」などと強制をしてはならない。

  ⑥日常での情報漏えい

   利用者宅外で発生しやすい日常での情報漏えい場面は以下のようなものがあり、こうした状況で安易に実名を出したり、

   プライバシー情報を話したりしてはならない。

   〇担当ヘルパー間の日常会話

   〇街中で偶然あった近隣住民に利用者の情報を聞かれる

   〇関係の薄い家族から利用者の問い合わせ

  ⑦スマートフォンやタブレットからの情報漏えい

   訪問介護では、一般的にスマートフォンやタブレット等の機器、また電話やメール、LINEなどのアプリケーションを

   使用して利用者情報を共有する。スマートフォンやタブレットには利用者のプライバシー・個人情報が保存されており、

   便利だからこそ情報漏えいに対するリスク管理が必要となる。具体的な取り組みとしては、以下のようなものがある。

   〇スマートフォンやタブレットの紛失や置き忘れに注意する

   〇パスワードを設定する

   〇公共のフリーWi-Fiに接続しない

  ⑧利用者宅への入室時の情報漏えい

   利用者がオートロックのマンションに住んでいるケースや、キーボックス等を活用しているケースで、

   ヘルパーがロックを解除する際は、周囲を確認し、暗証番号が人の目に触れないよう情報漏えいへの細心の注意が必要

   となる。また、訪問介護を利用していることを他人に知られたくない方もいるので、「インターフォン越しに事業所名を

   告げない(ヘルパーの名前のみ告げる)」、「制服の上から衣服を羽織り、見えないようにする」などの配慮が

   必要になる。

  ⑨インターネット、SNSにおけるプライバシー情報の取り扱い

   不特定多数の目に触れるインターネットを介した情報の発信は、プライバシー侵害のリスクが潜んでいることを

   理解しておかなければならない。たとえば、

   〇本人や家族の許可なく利用者または自宅が映り込んだ画像をアップする

   〇SNSに利用者の実名を載せ、サービス提供時の様子を公開する

   これらは、プライバシーの侵害にあたる。個人情報を載せないのはもちろんのこと、極力仕事内容には触れず

   不用意な発言はつつしむこと。

  ⑩生活援助でのプライバシー保護

   訪問介護での整理整頓時には、利用者宅の備品や私物に触れる機会があるが、利用者の許可を得ず、

   手紙の内容を勝手に見たり、引出しを勝手にあけたりしてしまうとプライバシー侵害にあたる。

  ⑪デリケートな身体介護でのプライバシー保護

   排せつ、更衣、入浴、清拭などの身体介護では、人前でデリケートゾーンをさらすという最も私的な領域に

   立ち入らなければならず、疾患や障害の有無にかかわらず以下のような十分な配慮と取り組みが求められる。

  〇手早く行い、肌の露出時間をできる限り少なくする

  〇陰部等のデリケートゾーンにタオルをかけ、できる限り肌の露出を減らす

  〇自力歩行が可能な方であってトイレに行ける場合は、できる限りドアの外で見守る

  〇身体等をじろじろ観察しない

  〇排せつ物のにおいに反応しない

  〇利用者の行動を急かさない

◆まとめ・研修結果

  プライバシー保護の取り組みと、プライバシー保護の施策について学ぶことができた。

 実際の現場でのプライバシー保護は難しい場面もあるが、「自分が同じことをされたら、どう思うか」の視点を

 忘れず今後も取り組んでいきたい。

令和7年3月 社内研修報告

●研修テーマ

虐待防止~令和6年度 第2回児童虐待対応力向上研修(配信)

●目的

児童虐待への対応について学ぶ

●内容

◎“気になる子”は困った子❔困っている子❔

  発達障害…家庭での育てにくさや集団生活の難しさにつながりやすい。

  だが、こどもの立場にたってみると「やめない」「やらない」ではなく「やめられない」「できない」かも。

   子どものその行動には理由がある。

◎一般相談の面接について

 就園前…ことばの遅れ

 年少から年長…集団行動が苦手

 児の発達状況だけではなく、家庭の状況を確認する。その中で家庭の中での不適切な関わりがあれば、心理相談をしたり、

他課への相談(こども家庭課、母子保健課など)に繋いだり、所属園と情報共有したりしている。

 ◎専門相談

  「困った行動」⇒「〇〇ができない」

   ⇒なぜできないのか、どうすればできるのか

    周囲の大人が理解して共有することが大切

  内容

  ・運動機能(身体の機能の問題)

  ・感覚(反応しにくかったり、敏感に反応してしまう。五感などの「偏り」)

  ・コミュニケーション

  大人が「こどもの問題行動」としてとらえるエピソードの中には

  ・発達的な脆弱さ

  ・これまでの育ちの中で身近な大人からどのようなまなざしを与えられてきたのか、関わりを受けてきたのか

    が現れることがある。

    こどもの行動を「問題」と決める前に、「なぜその行動をするのか」を理解しようとすることが重要。

 ◎発達支援が必要なお子さんが理解しやすい伝え方

  〇色々な特性があるお子さんの不安について

  ・見通しが持てない不安

  ・「できなかったらどうしよう」の不安

  ・環境の変化に敏感

  〇保育の中で気を付けていること

  ・安心感をあたえられるような環境を整える

  ・見通しを持てるように構造化する

  ・時間の流れがスムーズに予告もできるように準備

  ・子供たちへの声掛けや関わり方

  〇こども一人ひとりの発達特性に応じた受け止め方をする

  ・やりたい意欲を育てる

  ・非言語サイン(視線や表情など)を読み取る

  ・できない部分だけではなく全体をとらえることが近道

  〇保護者支援

  ・家の環境を整えるサポート

  ・共働伴走を目指す

  ・保護者への伝え方はサンドイッチ方式!

   ①まずできること

   ②できないことを伝える

   ③こんな工夫をするとできた!(見つからないときは伝えない)

◆まとめ・研修結果

  発達障害等のある児童、またその家族への関わりについて学ぶことができた。今後の支援に役立てていきたい。

令和7年2月 社内研修報告

●研修テーマ

緊急時の対応

●目的

利用者の緊急時にヘルパー・サ責が「何をすべきか」学ぶこと

●内容

○訪問介護の「緊急時」とは

  「介護事故」または「急な利用者の体調変化」により発生

○緊急時にヘルパーが行うべき「3つのこと」

①利用者を「安心」させる

  ➝ゆっくり落ち着いた口調で声掛け

②「緊急性」を判断する

 ➝すぐに救急車を呼ぶべき状態なのか?を判断

③必要に応じて「医療」へつなぐ

 ➝緊急性の判断を行い、明らかに救急搬送すべき状況であれば119番へ、そうではない状況であれば、

   主治医や訪問看護などの医療職に連絡して指示を仰ぐ

○「救急車を呼ぶべき」状況

 基本的に「脳」「心臓」「消化器官」の異常は緊急性が高いので救急搬送すべきと考える

○訪問時に利用者が亡くなっていた場合は「119番と110番」

  訪問介護の利用者は一人暮らしの方も多く、ヘルパーが訪問すると利用者が亡くなっいるケースもありえる

  救急車が到着後に死亡確認が行われ、警察により亡くなった原因が事故なのか、病気なのか、事件なのかを検証

 <ポイント>

・極力「利用者宅の物にさわらない」ように

・次のサービスが控えている場合はサ責に調整してもらう

  ヘルパーは第一発見者となるので「事情聴取」を受けることになる

・ターミナルケアの場合は例外

 利用者の中には、状態が急変しても病院で延命処置はせず「自宅のベッドで最期を迎えたい」と 希望している方もいる

   ターミナルケアの場合、急変または亡くなっていても119番と110番は必要なく、

   基本的に主治医や訪問看護に連絡し、主治医が来訪後に死亡確認をする流れとなる

○必ず「緊急連絡票」を事前に確認しておく

ヘルパーは担当利用者の「緊急連絡票」を必ず事前に確認する

○緊急時にサービス提供責任者がすべき6つのこと

  ①とにかくヘルパーを落ち着かせて「状況整理」をする

  ②家族へ連絡する

  ③必要であれば訪問する

  ④ヘルパーの次の訪問先を調整する

  ⑤ケアマネへ連絡する

⑥緊急対応後にヘルパーのアフターフォロー

○緊急時に備えた事業所運営

・緊急対応方法の取り決め(契約時)

・研修会の実施

・緊急時マニュアル・対応フロー(別紙)の作成 など

◆まとめ・研修結果

 あわてずに緊急時対応ができるよう復習することができた。また、事前にできることについても確認できた。

今後の支援に役立てていきたい。

令和7年1月 社内研修報告

●研修テーマ

児童虐待対応力向上研修

●目的

児童虐待にかかる知識向上のため「障害のあるこどもを支える仕組み」~川越市児童発達支援センター~

 についてなどを学ぶ

●内容

 川越市こども未来部こども家庭課よりYouTubeにアップされたものを視聴

 ①川越市児童発達支援センター~チームで親子を支える~

 ②発達支援を必要とするこどもたちが利用できるさまざまなサービスについて

 内容は以下のとおり

 ①川越市児童発達支援センターは、地域の障害児支援の中核的役割を担う機関として以下の 

 様々な事業に取り組んでいる

 ○児童福祉法等に基づく事業

  ・児童発達支援事業

  ・保育所等訪問事業

  ・計画相談事業

 ○その他の事業(市の単独事業)

  ・一般相談事業

  ・専門相談事業

  ・親子教室事業

  ・巡回相談事業

 ○通園(児童発達支援)あけぼの・ひかり

 子ども一人ひとりの特性に応じた、適切かつ総合的な働きかけを早期から行うことにより  

 成長発達を促す支援を実地している

 子どもの主体性を尊重し、お子さん一人ひとりの状況に応じた支援計画をご家族の希望を伺いながら立て、

 計画に沿って支援している

  2つの通園グループ

  通園あけぼの:主に言葉の発達や行動に心配のあるお子さん

  通園ひかり:主に運動発達に心配のあるお子さん、医療的ケアが必要なお子さん

 ②児童発達支援、放課後等デイサービスなどの「社会資源」についての案内

◆まとめ・研修結果

 児童支援における川越市の体制や社会資源について学ぶことができた

 弊社では子育て世帯訪問支援事業に関わらせていただいているので、その支援に役立てて

 いきたい

令和6年12月 社内研修報告

●研修テーマ

①感染症について

②サービス提供実績記録票について

●目的

①法定研修

 感染症・食中毒の予防及び蔓延防止に関する研修

②サービス提供実績記録票の正しい記載方法

 専務よりレクチャー

●内容

①感染症・食中毒の予防及び蔓延防止に関する研修

 ◆感染症

 〇感染症は、病原体が口や鼻、傷口などから入り、からだの中で増える病気。

  感染症には、ウイルスや細菌などの病原体が人から人にうつるインフルエンザやかぜのほかに、

  病原体がついた食べ物や虫からうつる病気もある。

  目からの感染多い(60%)、口鼻から(40%)

 〇どんな病気があるの?

  感染症は、細菌が原因でおこる病気とウイルスが原因でおこる病気がある。細菌は、目で見ることはできない

  小さな生物で、納豆菌や乳酸菌のように役に立つものもあれば、病気の原因となる細菌もある。

 〇細菌が原因の病気

  結核、中耳炎、食中毒、尿路感染症、ニキビなど

 〇ウイルスが原因の病気

  インフルエンザ、ほとんどのかぜ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、ノロウイルス

  胃腸炎、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症など

  感染症の中には、ワクチンがある病気がある。ワクチンは、その病気にかかる前に受けておくことで病気にかかったり、

  重い症状になったりするのを防ぐ。

 〇ワクチンがある病気

  インフルエンザ、ポリオ、ジフテリア、百日せき、はしか(麻しん)、おたふくかぜ、風しん、みずぼうそう、

  結核、髄膜炎菌性髄膜炎、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症、新型コロナウイルス感染症

 ◆かぜ

  かぜは、そのほとんどが、かぜのウイルスが鼻や口から入ってくしゃみや鼻水、のどの痛みなどをひきおこす感染症。

  冬になると多くの人がかかる。ウイルスの種類によっては、夏に高熱やおなかをこわすなどの症状がある。

 ◆インフルエンザ

  インフルエンザは、インフルエンザウイルスが鼻やのどに入りこんで増え、高熱や頭痛、全身のだるさなどを

  ひきおこす感染症。インフルエンザは、人から人にうつるので、かかると学校を休むルールがある。

  冬に流行すると学級閉鎖になることも。

 ◆ウイルスは「乾燥が好き」

   湿度が低くなり乾燥すると、空気中でウイルスが水分を含みにくいため、ウイルスが浮遊している時間が長くなります。

 ◆人獣共通感染症

一類感染症エボラ出血熱マールブルグ病  
二類感染症重症急性呼吸器症候群(SARS)中東呼吸器症候群(MERS)鳥インフルエンザ(H5N1,H7N9) 
三類感染症細菌性赤痢腸管出血性大腸菌感染症  
四類感染症ウエストナイル熱エキノコックス症オウム病回帰熱
狂犬病重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ダニ媒介脳炎チクングニア熱
ツツガムシ病デング熱日本紅斑熱ブルセラ症
マラリア野兎病リフトバレー熱レプトスピラ症

 ②サービス提供実績記録票について

見上専務より、実際の記録表を明示しながらサービス提供記録票の作成について、スタッフに再度作成方法について説明をした。

◆まとめ・研修結果

日々、支援で関わらせていただく中で重要なポイントをあらためて学ぶことができた。

 感染症から自身も利用者様も守れるよう、支援に関わらせていただきたいと思う。

令和6年11月 社内研修報告

●研修テーマ

①接遇、プライバシーの保護、事故対応・危険リスクについて

②スタートラインが持つビジョンについて

●目的

①法定研修

 介護サービスの質の維持・向上や職員のスキルアップを図るため

②会社の向かう方向性について、再度社長よりレクチャー

●内容

①接遇、プライバシーの保護、事故対応・危険リスクについて

【接遇】

◆基本マナー

・あいさつ

・みだしなみ

・表情、態度

・言葉づかい

◆ヘルパーに求められるもの

・体力

・コミュニケーション能力

・観察力

・冷静な判断

・思いやり

・責任感

◆気をつけたいこと

 ・説得するのではなく、納得してもらう

 ・「気が利く」と「やりすぎ」は違う

 ・「共感」と「同情」は違う

◆存在を承認する

 ・「承認」とは、相手の存在に気づくこと、それを相手に伝えること

  無視や無関心は、その人の存在そのものを否定することと同じ

 ・気づかいの言葉かけ

  受け取った側がどのように感じるかで、ポジティブにもネガティブにもとらえられる

 ・表情やアイコンタクトを使う

 ・話しに耳を傾ける

 ・待っている

【プライバシーの保護】

◆気をつけること

 ・介護を受ける立場になって考える

 ・利用者個人のプライバシーや個人情報に接している意識をもつ

 ・利用者一人の立場に立った配慮をする

 ・介護におけるプライバシーマナーを意識する

 ・利用者の接し方に余裕をもつ

◆よくあるトラブル

 ・他のヘルパーと比べられる

  ヘルパーそれぞれがチームの一員である自覚をもって対応する

 ・根ほり葉ほり尋ねられる

【事故対応・危険リスク】

 「利用者宅の所有物の紛失・破損」「やけどや骨折などのケガ」「個人情報の流出」など

 必要な「気づき」を養うことが大切

 イラストに潜む危険を出席者で検討した

②スタートラインが持つビジョンについて

 社長より、会社としてのビジョンを、スタッフとしての姿勢について、あらためてお話しいただいた

◆まとめ・研修結果

日々、支援で関わらせていただく中で重要なポイントをあらためて学ぶことができた

利用者様の自尊心を大事にし、支援に関わらせていただきたいと思う

令和6年10月 社内研修報告

研修テーマ

認知症について

●目的

認知症に関することをあらためて学び、知識や技能を深化させる。

●内容

①認知症とは知的能力の障害?

生まれてから年齢とともに発達した機能が、慢性的に低下し、通常の日常生活・社会生活を送ることができない状態。

中核:記憶障害、見当識障害、理解力の低下、実行力の低下、失語、失認、失行・・・

周辺症状(BPSD):失禁、徘徊、DV、幻覚、拒絶、妄想、せん妄、異食・・・

②種類と症状

 アルツハイマー型…機能の緩やかな低下。

 脳血管性…機能が階段状に低下。

 レビー小体型…パーキンソン症状等

 ピック…人格変化等

③対応の方法

 ・慣れた言葉でひとつづつ

 ・理解は様々な情報を使う

 ・繰り返しでも怒らない

 ・困った行動を理解する

 ・興奮、拒絶は安全確保

 ・はぐらかさない

 ・間違いは「手伝う」(ヒントを与える)、指摘しない

◆まとめ・研修結果

日々、支援で関わらせていただいている中でも、こういった視点で関わるということを忘れがち。

最大のポイントは「見るべき“焦点”は本人ではなく“症状と行動”」であることをあらためて認識することができた。

令和6年8月 社内研修報告

研修テーマ

会社のビジョンについて・服務規律について

●目的

会社設立の意義や会社が目指す姿(ビジョン)を説明し、全社員の業務への意識の統一を図るため。

服務規律については、就業中などの意識の向上のため。

●内容

「スタートラインが持つビジョン」

「スタートライン 服務規律」

に沿って、社長から説明があった。

ビジョンについては、社名の由来や2年後の「中期目標」、スタッフの目指す姿「すてき職人」等について

説明があった。

服務規律については、会社として適切な環境下で就業していただけるよう、社内での統一した“常識”を

示したものであり、スタートラインのスタッフであることを常に意識した行動をするための規範となる

ものである。

◆まとめ・研修結果

日々、業務に追われていると、どうしてもその業務の「意義」であったり、「目指すべき姿・あるべき姿」が

ないがしろにされがち。振り返る意味でも、ビジョンを再認識したり、服務規律のように「襟を正す」機会は、

随時必要なのだとあらためて感じた。

令和6年7月 社内研修報告

研修テーマ

ジョハリの窓

●目的

ジョハリの窓は、自己分析を行うことで他者との関係性を知り、コミュニケーションを模索する心理学モデルをいう。

集団における自己理解を深め、組織の活性化につなげられる。

●内容

 

社長より準備された用紙をもとに全スタッフ分の「性格項目」の書き出しを行い、上の図の振り分けに従い、

自己分析を行った。

 下の図のように開放の窓が広がり、自己開示がよりできていく状態が良いこと、まずは現状の把握のための

今回の実施であった。社長より、引き続き行っていく旨の説明があった。

◆まとめ・研修結果

各ヘルパー間の意思疎通や情報共有に一役買う研修となったと思う。定期的に実施することで相互理解をより深めていきたい。

令和6年5月 社内研修報告

研修テーマ

事例検討会

●目的

事例検討を行うことで、普段の支援における問題点の発掘や、その支援における意味を再認識することで、よりよい支援につなげていく。

●内容

社長の準備した事例(基本情報、生育歴、介護状況、事例の内容)から、

・事象についての問題点

・同様の事が起きないようにするアセスメント

・今後の介入をしていくためのプラン(観察項目、援助計画、注意点)

・スタッフ側の安全担保のためのプラン

を検討した

◆まとめ・研修結果

各ヘルパーの日々の支援の中にある課題を、全体研修として共有し、ともに考えることができた。定期的にこのような事例検討会を行い、各ヘルパーのスキル向上等に資したい。

  

令和6年4月 社内研修報告

研修テーマ

ジョハリの窓について

●目的

ジョハリの窓ワークで、自分では気が付かなかった一面を知り「コミュニケーション能力の向上」

「他者に公開するべき自己を広げ、隠している部分を少なくする」ことにより、他者からの信頼を高め、

ひいてはヘルパーステーションとしてチームワークの向上を図る。

●内容

今回については、その前段階として個人ワークとして「みんなに知ってほしい。私ってこんな感じ」と題して、

①私の悪いところ②私の助け方③私が価値を感じること④私の我慢できないこと

の4点について自己開示をしてもらうワークシートを進め方の説明をし配布した。

◆まとめ・研修結果

5月の全体ワークに向け、従業員さんに各自ワークシート作成にあたってもらい、全体ワーク後にはチームワークの

さらなる向上が図れるようさらに理解を深めていきたい。

  

令和6年3月 社内研修報告

研修テーマ

感染症対策、食中毒対策について

●目的

感染症対策、食中毒対策について学ぶ

●内容

◆感染症対策について

  「高齢者施設・障害者施設向け 感染症対策ガイドブック」などの資料をもとに

   標準予防策(スタンダードプリコーション)について再度学んだ。

◆食中毒対策

東京都のDVD「潜入!食中毒サミット」を視聴した。

食中毒起因菌やウイルスが擬人化し、食中毒で人類攻略をすべく、首脳会談(サミット)を

開催しているという内容。食中毒予防の三原則「つけない・ふやさない・やっつける」に着

目し、いかにしてその隙を狙い食中毒を広げていくかという戦略会議。その過程でそれぞれ

の菌やウイルスの特徴と弱点を学び、予防と対策に役立ててもらいたいという逆転の発想に

基づいて制作されたもので、出席者は楽しみながら予防と対策について学ぶことができた。

◆まとめ・研修結果

 感染症対策、食中毒対策について学び、手洗い等などの“防ぐための行動”についてより一層理解できた。

今後の業務に活かせるようさらに理解を深めていきたい。

  

令和6年2月 社内研修報告

虐待防止・身体拘束について

利用者様からの「聞いて!」「教えて!」に困ったら

●目的

虐待防止・身体拘束について学ぶ

利用者様と信頼関係を築きつつも不要なトラブルを防ぐためにどうすればよいか学ぶ

●テーマ

 虐待防止・身体拘束の適正化、不適切なケアとは

 ヘルパー自身の情報を守ることの必要性

●内容

①虐待防止・身体拘束について

 〇現状認識…2023.12.20のニュースより

  2022年度における虐待被害の件数が過去最多に

  22年度に虐待防止の職員研修が事業所に義務付けられ、発見時の通報に結びついたことが要因

 〇虐待防止・身体拘束の適正化

  22年度(令和4年度)から虐待防止措置が義務化

  ・虐待防止の種類

   家族等の養護者、施設従事者、障害者雇用の使用者 による虐待

  ・虐待の行為

   身体的、性的、心理的、放置・放棄(ネグレクト)、経済的

  ・通報の義務

   発見した人は市町村等に速やかに通報

 〇身体拘束(令和3年度から身体拘束等の適正化が義務化)

  ・一時的に安全を確保できるかもしれないが、障害者の生きる意欲や尊厳を失わせてしまうことに

   注意しなければならない。

    「一時性」「切迫性」「非代替性」のすべてにあてはまる状態においてはやむをえないとされる。

 〇不適切なケア

     事故防止のためなどで、つい“強い口調”になってしまったという場面は誰しもあるかもしれません。 しかしそれが、

 利用者の尊厳を無視した「不適切なケア」になってしまっている可能性があることを理解しておく必要があります。

②利用者様からの「聞いて!」「教えて!」に困ったら

 〇話をきいてほしい・・・

  具体的な助言や決定的な言葉は口にせず「それは心配ですね」というように、利用者の気持ちを丁寧に聞き取ることを

  意識してみましょう。

 〇ヘルパー自身の情報を守ることの必要性

  利用者様から個人的な質問を受けることもありますが、安易に答えてしまうとトラブルのもとになりがちです。

  自分のことをどこまでどう話すか決めておくことが大事です。もちろん、他のヘルパーの個人情報を口にすることも

控えましょう。

 〇ほかのヘルパーと比べられる

  チームで対応策を考えます。不満の度合いが強ければ検討が必要になります。

 〇根掘り葉掘りプライベートな話を尋ねられる(恋愛感情など)

  一線を越えないことが大事!

  利用者が自分に対して恋愛感情を持ったのではないかと感じたら、チームで早めに対応策(担当を変わるなど)を

相談しましょう。

  ◆まとめ・研修結果

  虐待防止・身体拘束について、また、利用者様と信頼関係を築きつつも不要なトラブルを防ぐための

行動についてより一層理解できた。

   今後の業務に活かせるようさらに理解を深めていきたい。

令和6年1月 社内研修報告

応用行動分析入門 -講義編- ~支援の質を高めるための省察の観点~

(埼玉県発達障害者支援センター「まほろば」専門研修のオンライン受講)

●目的

応用行動分析を学ぶ

●テーマ

 ~支援の質を高めるための省察の観点~

●内容

★行動の分析枠

・実態把握と見立て

   行動のABC

 

   行動のはたらき

 

   課題分析

★欲求階層仮設

・不適応事例に学ぶ共有事例(4事例)

●共有事例1:睡眠生活リズムの乱れ

子ども中心の生活環境の考え方は重要

・影響は8~9歳以降に色濃く表れる

保育所・幼稚園での社会的経験が半減

・模倣を通じて、情動・社会的スキルを高めるチャンスが減る

根気強い働きかけを継続

・お便り・連絡帳・保護者会・講演会・個別面談などの多様な方法を続ける

●共有事例2:登園が不安定、しぶる

他者への気づき

・個別、向かい合いの体験は家庭でできる

関与できる大人の数を増加

・対大人社会性を仲立ちとするので、療育や地域での経験も大切にしたい

家庭での補いには、動画を活用

・家庭でリハーサルする際に、動画があると良い。家で保護者と練習しイメージ化を

●共有事例3:不安や依存傾向が強い

失敗経験や強い指示の影響可能性

・情緒反応としての確認は、恐怖症かも。

経験不足を補い、生活経験を広げる

・側で見せて、まねをさせたい。自分でできる部分を増やす逆行連鎖法を用いる

擬音を用いた支援はイメージを促進

・擬音語・擬態語を用いると、動きや形のイメージが持ちやすく、有効である

●共有事例4:愛着不足、対人不信感

承認欲求が満たされない親の増加

・自己愛傾向があり、自己中心的になる

子育て支援の段階検討

・自己受容期(育児放棄・虐待予防)⇒子育て反省期(困っていて、何かを変えたいと思っているが、長続きしない)⇒子育て改善期(何を大切にしたいか、そのために何が必要かを言語化できる)という段階のどこにいるかをアセスメント

★査定法の活用

●実態把握と見立て

  知能検査

   知能検査「WAIS」を通して、全体的な知的能力(全検査IQ)、言語理解、知覚推理、ワーキングメモリー、処理速度を測ることができます。 また知能検査「WAIS」は全般的なIQだけでなく、個人内での能力のばらつきなどをわかりやすく知ることができる

  MAS(顕在性不安尺度)

   全般的な不安の程度を調べるスクリーニングテスト

  行動的QOL

   個人の生活の質を正の強化で維持される行動の選択肢の数によって評価する概念

◆まとめ・研修結果

   応用行動分析についてや支援にどのように活かすか一定程度理解できた。

   今後の業務に活かせるようさらに理解を深めていきたい。

令和5年12月 社内研修報告

研修テーマ

”はたらく“ってなに?

発達障害者が自分らしく働くために

●目的

発達障害者が自分らしく働くために必要な知識等を学ぶ

●内容

◆発達障害者は?

我が国では小中学校の調査で 8.8%

•(S)LD 6.5%

•ADHD 4.1%

•自閉症 1.7%

 ◆発達障害の人の離職理由

 ハードスキルとソフトスキル

 ハードスキル=作業スキルに近い 「職業能力」

 ソフトスキル=「職業生活遂行能力」 →ほぼライフスキルと重なる

 ◆社会性の指導?

 〇社会人へつなげていくために

  ソーシャルスキルの再検討(ライフスキルを中心に)

  対人関係スキルを強要しない

  友だち 100 人できなくてもいい

  人に頼るスキル(援助要求スキル)は必要

 ◆ライフスキルを土台として、その上にソフトスキル、その上にハードスキルが乗る。

 ◆ライフスキルに関する代表的なアセスメント

  社会生活能力調査票、IADLなど

 ◆発達障害の人におけるライフスキル とは

  個別のライフスキルチェックリストを作成

 ◆発達障害者の職業生活への満足度と職場の実態に関する調査

 ◆発達障害というより、就労支援の主なターゲットは⇒自閉スペクトラム症

 ◆就労上の課題

   1.職場における人とのかかわり

    職場にうまく「なじめない」

   2.仕事の遂行力

    実行機能のスキル⇒職場環境のあらゆる場面で組織化スキルが必要とされる。

    ➝「組織化」ができていないASD社員に対しての支援

   3.感覚の問題

    感覚異常⇒職場で感じる感覚刺激

 ◆まずやらなければならないのは⇒アセスメント

  成人期に充実した毎日を過ごすためのアセスメント

  就労支援では、その人に適した仕事職務を見つけ、どのような支援が必要かを見極めること。

  T-STEPなど。

 ◆まとめ・研修結果

  発達障害の方の就労の問題点や支援の方法について一定程度理解できた。    

  今後の業務に活かせるようさらに理解を深めていきたい

令和5年11月 社内研修報告

研修テーマ

なぜ介護に倫理は必要か?

●目的

介護倫理について学ぶ

●内容

◆介護倫理と生命倫理

 ケアにおいては“生”“病”“老”“死”にかかわる倫理的問題は避けられない。

◆介護における“倫理的ジレンマ”と“倫理的気づき”

◆自立と自律、パーソンセンタードケア

 介護倫理には、高齢者等の尊厳に配慮したケア、すなわち“自立を支援すること”と“自律を尊重すること”が大切である。

◆介護倫理の基礎知識

 1.事実と価値

  (1)事実認識と倫理的価値判断の区別に敏感になる。

  (2)正しい事実認識がなければ

 2.“徳倫理”と“倫理原則”

  (1)徳倫理~行為者の性格のよさ~

  (2)倫理4原則~行為自体の正しさ~

    ①自立尊重原則、②善行(恩恵)原則、③無危害(侵害回避)原則

    ④公正(正義)原則

 3.倫理理論

  (1)功利主義 (2)義務論

 4.倫理4原則の衝突

  (1)4原則の優先順位はケースごと異なる。

  (2)4原則同士が衝突する

 5.SOL、QOL、人間の尊厳

    SOL(生命の神聖性)、QOL(生(命)の質)

 6.倫理的ジレンマへのアプローチ法

  ・直観的アプローチ

  ・交渉、対話によるアプローチ

  ・論理的分析的アプローチ

◆まとめ・研修結果

   ヘルパーにとっての倫理の必要性、支援におけるジレンマやケースごとに異なる問題点について理解できた。

   今後の業務に活かせるようさらに理解を深めていきたい。

令和5年10月 社内研修報告

研修テーマ

発達障害と二次障害~事例から読み解く対応とケア~

●目的

発達障害と二次障害について学ぶ

●内容

◆発達障害の概要

・自閉スペクトラム症

・注意欠如多動症(ADHD)

◆発達障害者支援法の改正

 医療モデルから社会モデルへ

◆自閉スペクトラム症

・社会的コミュニケーションおよび対人的相互反応における持続的な欠陥。

・行動、興味または活動の限定された反復的な様式

・ASDの多様性。

多様性はその知的能力障害や症状、また年齢が加わり非常に多様。

◆注意欠如多動症(ADHD)

・不注意

・多動-衝動性

・状態像を特定する。

不注意が優勢か、多動が優勢か、共にみられる状態か?

・ADHDと愛着障害やアタッチメントの問題点

◆併存症

  ・発達障害で治療の対象となる症状

    パニックや混乱、チック・てんかん・学習障害、幻聴や被害関係念慮など

  ・ライフサイクル上の不適応と精神科医療

  ・通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果

    ➝全国の小中学生を対象とする、担任教師による質問紙調査(令和4年実施)

    ➝8.8%(11.4人にひとり)(ASD,ADHD,LDの評価スケールによる)

 

◆二次障害

  ・内在化障害➝不安・うつ

  ・外材化障害➝反抗挑発症・素行症

◆事例紹介

4事例の紹介

◆まとめ・研修結果

・発達障害は、脳機能の発達の障害であり、症状が通常低年齢で発言するものである。

・発達障害の基本特性のため、発達の過程で環境との相互作用によって、身体、精神、行動上の問題が生じることがあり、

二次障害と呼ばれる。

・発達障害に伴う精神疾患である併存症は、そのすべてが二次障害というわけではない。

・二次障害には、不安、抑うつをはじめとする内在化障害、攻撃行動などの外材化障害がある。

・二次障害の検討にあっては、横断的な観点と縦断的な観点を総合する姿勢が大切である。

   今後の業務に活かせるようさらに理解を深めていきたい。

令和5年9月 社内研修報告

研修テーマ

「境界型パーソナリティ障害」~基本的理解と対応~

●目的

「境界型パーソナリティ障害」の基本的理解と対応について学ぶ

●内容

・どんな型があるのか?

A群(奇妙で風変わりなタイプ)

B群 (感情的で移り気なタイプ)

境界性パーソナリティ障害…感情や対人関係の不安定さ、衝動行為

C群 (不安で内向的なタイプ)

・人格障害(パーソナリティ障害)とは

「その性格のために自ら悩むか、他人を害する」

・アプローチにおける基本的な考え方、対応

【拒絶はしない】

関わる人がまずその人に対しての共有する「ルール」を持ちつつ、

その人が「話した事実」だけを受け止める。個人的な意見は伝えない様に対応することが大切。

【責任は負ってもらう】

嫌な思いをさせるのが目的ではない。

大切なのは起きた事象に対し「どうしたらそのようなことが起きずに済むか」それに付きそうこと。

【憶測でものを言わない】

【確認しながら対応する】

【スタッフ間で情報共有する】

境界型パーソナリティ障害の方は、基本的には「刹那的」「他者操作的」

その場その場で目の前の人に対して違う事を言いがちな傾向が非常に強く散見される。

それゆえ、その場が混乱させられる!!

だからこそスタッフ間の共有が大事となる。

【上からものを言わない】

対人的ストレスに敏感に反応するため高圧的態度は「火に油を注ぐ」だけ。

●研修結果

「境界型パーソナリティ障害」の概要、関わり方について理解できた。

今後の業務に活かせるようさらに理解を深めていきたい。

令和5年8月 社内研修報告

研修テーマ

【 「うつ」~基本的理解と対応~ 】

●目的

 「うつ病」の基本的理解と対応について学ぶ

●内容

 ・うつ病の原因としての3つの要因

  外因性(脳の器質的な問題、中毒性、身体疾患に伴う精神症状)

  内因性(うつ病、双極性障害、統合失調症など)

   心因性(ストレス、人格等、反応性のものとして失恋死別等)

 ・「うつ」とは、全般的活動性低下を示すもので、集中力、判断力の低下、欲求の低下を

  もたらし、希死念慮、自殺念慮、自殺企図、自殺既遂に至ってしまうこともある

 ・うつ病患者へのアプローチ

  【穏やかな口調で受容・共感的対応が基本姿勢】

   死に対しての受容はしない

   叱らない、説得しようとしない、考えを押し付けない

  【励まさない】

   もう頑張ってきた、頑張ろうと思っても頑張れない人には、「これ以上何をどう頑張れっ

   ていうんだ」と絶望させてしまう

  【自尊心の回復を援助するような関わりを考える】

   うつ症状のせいで冷静な判断が下せる状況にないため、重大な決断は先送りにする

  【安易に気晴らしに誘うのは良い方法ではない】

   回復過程で本人が遊びたくなったら無理しない範囲で遊ぶ

   運動すること自体は治療的に働くので推奨できる

   何よりも大事なのは『十分な休息』を促す

  【セルフケア状況を確認する】

   歯磨いたか、風呂入ったか、ご飯食べたか確認を行う

   自尊心の低下につながるため、生活リズムを保つような助言・支援をする

  【死にたい気持ちへの対応】

   死にたい気持ちがどんな感じなのか、どのくらいの思いで死にたいと思うのか、を確認

   していく(死にたい気持ちを0~10で考えた時、今はどのくらいなのか)

   死にたいという気持ちには、その理由には寄り添っても絶対に肯定はしない

   切迫した希死念慮を感じたときはできるだけ一人にしない

●研修結果

 うつ病の概要、関わり方について理解できた。

 ロールプレイングを通して、関わり方について客観的に考察することができた。

 今後の業務に活かせるようさらに理解を深めていきたい。

令和5年7月 社内研修報告

研修テーマ

【 統合失調症・水中毒・てんかん 】

①統合失調症

・概要・症状・関わり方 (資料参照)

・関わり方についてロールプレイングをする

→利用者様が訪問時「狙われている」と話されたらあなたはどんな返答をしますか?

→利用者役・ヘルパー役・書記・監修(自分だったらどうするか) の役割分担のもと施行。

②水中毒

・水中毒とは・症状(なんでそんな飲むのか・いっぱい飲むと何が起きるのか)・観察項目

・関わり方 (資料参照)

③てんかん

・概要発作の分類、種類、発作の症状 (動画視聴)

・強直間代発作の時は 回復体位が安全。※気道確保、吐物の排泄が出来る体勢。

●研修結果

・それぞれの疾患の概要・症状・関わり方・対処方法が理解出来た。

・統合失調症ではロールプレイングを通して、関わり方について客観的に考察する事が出来た。

・今後の業務に活かせる様にしたい。

令和5年6月 社内研修報告

研修テーマ

【 普通救命講習Ⅰ 】

●目的

救命処置、応急手当の方法を知り緊急時の対応が出来る。

●方法

川越地区消防局 普及講習受講申請し、普通救命講習Ⅰを受講。

●受講内容

・救命処置の流れ (心肺蘇生とAEⅮの使用)

・気道異物の除去 (背部叩打法・腹部突き上げ法)

・止血法 (直接圧迫止血法)

Qガラス片等傷口に残留の恐れがある場合は

→流水で流すのも1つの手段。出血の仕方やその時の状況に応じての判断が必要。

Q鼻血の時は

→顔は下向きに…上向きすると血液が口腔内に流れ込んで来てしまい、不快感の増長や誤嚥の

        リスクがある。

       …口に血液が流れ込んだらそのまま吐き出してもらう。

→鼻の根本部分を圧迫

→詰め物…鼻の奥に入り過ぎると取り出せなくなるので注意。

    …詰め物が血液で充満したら新しいものと交換。

※ガイドライン2020対応 応急手当講習テキストの配布あり。

 ガイドラインは5年毎に改訂される。

 近年ではコロナ感染もあり、時代とともに救命処置仕方など変化があるので

 1年に1回の受講を推奨している。

●気付き

・講習を受ける事で正しい救命処置の方法が体験できた。今後の業務に活かしていきたい。  

   

令和5年5月 社内研修報告

研修テーマ

【 事業所運営、業務改善 】

●目的

・ヘルパーステーションの運営について「変えたい」「こうしたい」といった思いを意見交換出来る。

●テーマ

①情報共有

②スキルアップ

●方法

・ブレインストーミング

→テーマごとに付箋に意見を書き出す

→意見・方法、手順・その他 の3つに付箋を分類。

→出された内容について意見交換。

●結果

・改善点の明確化が出来た。

・対策案の意見出しやどうしたらいいか話し合い、他者の意見も聞けた。

・ブレインストーミングが初めての人もいた中、緊張しながらも意見交換が出来、ブレインストーミングのやり方を理解出来た。

テーマ①に関して

・方法を管理者、役員等で検討。

テーマ②に関して

・社内研修内容のアンケートを実施し研修に活かす。

・社外研修について役員での検討依頼。

・事例検討→必要時、月1回の社内研修に追加する。

令和5年4月 社内研修報告

研修テーマ

【 ヘルパーの困っている事 】

目的

【困っている事についての対策、基本的な姿勢を理解出来る】

・会話が続かず気まずい

→その人に関心を寄せる。沈黙の活用。リラックスした雰囲気づくり。あいさつ、態度、身だしなみ、言葉づかい、表情の基本的マナーが大事。

・相性が合わない

→苦手な人に向き合う。自分の行動を振り返る。相手の意思を尊重する。距離感をつかむ

※一定の距離。一定の気持ちで接する事が大切。

・根掘り葉掘りプライベートを尋ねられる

→一線を超えない。上手くはぐらかす。質問を質問で返す。相手に聞いてみる。事業所として言えないと伝える。

・聞いてもいないことを言ったと言い張る

→まずは謝罪。非難されても受け止める。事実に執着せず、なぜそういい張るのか、その背景を考える事が大事。

※利用者への基本的な姿勢。

・感謝の姿勢。

・その人にとって味方であること。

・疾病や障害にとらわれず、その人自身を受け止める

令和5年3月 社内研修報告

研修テーマ

【 令和4年度の振り返り 】

目的

・自己評価シートにて各自で評価し、日々の業務を振り返る。

・今後取り組む課題の検討。(個別研修含め)

チェック項目

・自身の言動について

→接遇マナー、コミュニケーション、プライバシー保護、虐待防止、家族との関わり方、に関する項目

・職場、職員間について

→コミュニケーション、相談事に関する項目

自己評価シート記入後、感想など意見交換をする

まとめ

・シートを用いて自己評価する事で出来ている事、継続して行っていく事、気を付ける事が明確になった

・自分の言動を振り返り意識的に取り組む事が大事。今後に繋げて行きたい

・意識して取り組む事で自分の手技の武器になる

令和5年2月 社内研修報告

◆令和4年11月に行われた社内研修「プロセスレコードとフォーカスチャーティングについて」の

続きとして、プロセスレコードの事例をもとにグループワークを行う。

  『相手(関係者)の言動・行動・状況』→『自分がその時、感じたこと・考えたこと』

  →『自分の言動・行動』→『考察・評価・検討事項』

グループワークの約束事

・司会、書記、発表者を決める

・全員が発言出来る様に

・意見、発言に対して否定しない。肯定的に

結果

・情報をもとに相手の背景を捉えられる。

・上記に伴い自分だったらどうするかを考察できる。

・他者の意見を聞き新たな発見があったり、同様の意見に安心出来た。

・プロセスレコードによって可視化する事で課題が明確化出来る。

・意見交換が活発に行われ、有意義なディスカッションが出来た。

令和5年1月 社内研修報告

研修テーマ

【 サービス利用の流れと、サービス担当責任者の業務について 】

~サービス開始までの流れのまとめ~

◆相談員側

①インテーク

 →初期面談。相談員と利用者様が面談を行い、要望や現状などを把握していく。

②初期アセスメント

 →相談員によりアセスメント。必要時、この段階で支援についての相談を受ける場合もある。

③サービス等利用計画書案の作成

 →どういったサービスが要るか、利用者様の要望などを盛り込み、各事業所などに声をかけるなどしながらプランを作り上げ、原案を保健者へ提出し、申請を行う。

④サービス担当者会議

 →原案をもとに、本人や家族、関係する機関の顔合わせとなる。プランを確認し、修正や変更等を話し合い、本案へと昇華させる。

◆訪問介護事業所側

⑤利用契約

 →④で作成したプランを確認し、まずは契約を結ぶ。

  その際にアセスメントを実施し、ニーズや支援方法などを再確認する。

⑥個別支援計画書の作成

 →アセスメントを基として、日時や手順を踏まえた具体的な計画を作成する。

  その際、個別支援会議として、事業所内でも関わるスタッフと共に内容を確認する。

⑦サービスの実施

 →作成した個別支援計画書を本人や家族に確認して頂き、修正なければ支援の開始となる。

⑧モニタリング

 →支援を開始してからの状況を確認し、計画変更の有無や満足度などを定期的に評価。

  相談員や利用者様へフィードバックする。

⑨サービス担当者会議

 →サービス等利用計画の更新時期などに行い、プランの見直しが無いかなどを関係者各位で確認していく。(更新時期でなくとも、何かあれば都度開催し情報を共有していく)

  変更があれば、その内容を盛り込み、個別支援計画書を修正していく。

上記がサービス開始からの流れ、サービス担当責任者が主とする業務となる。

◆まとめ

全ての要素が繋がっており、どれも外すことが出来ない大事な内容となる。

計画の作成などは、しっかりと利用者様や家族の意見などを反映し、より良いプランとなるように適宜見直しを図っていく。

情報の共有が非常に大事なカギとなる為、関係各位と密に連絡を取っていく事が最も重要である。

    

令和4年11月 社内研修報告

【介護記録を書くうえでのポイント】

〇5w1hの活用(いつ・誰が・どこで・何を・何故・どうした を文章内に具体的に記載

〇自身の憶測、感情を入れずに客観的に正確に書く

〇略語と専門用語は避ける(誰が読んでも分かるように)

【フォーカスチャーティング】

フォーカスチャーティングとは、利用者に起きた出来事に焦点を当てた記録になる。

メリットは、状況を捉えやすく、情報共有に役立つ

★ポイント★

〇短く簡潔に書く

〇これだけは知ってほしい事を書く

〇確実に次の勤務者への申し送りで必要があること

・・・上記を念頭に置いて記載する

フォーカスチャーティングの考え方は、

Fを記載し、FごとにD・A・Rを順序立てて記録

F:フォーカス(利用者様の問題点) D:データ(Fに関する主観的。客観的情報)

A:アクション(Fに対して行ったケア・処置・又は今後の計画)

R:レスポンス(Aの反応・結果)※反応に時間が要する内容は記載しない

【プロセスレコード】

起きた出来事を振り返り、自身の気付きに繋げていくもの。

★書き方★

○対象者の言動 〇自身の思い・考え 〇自身の言動 〇評価・考察

・・・・を時系列に沿って記載すること

また、「場面」 「この場面を選んだ理由」 「この場面から学べること」 「自身の課題」

の項目が設けられることもあります。

・・・を行うことでより良い視点を見つけたり、改善点が見えたり、ネガティブ思考をさける練習をしていける

    

令和4年10月 社内研修報告

【呼吸の見方JCSレベル】

★呼吸状態のアセスメントと必要事項について★

観察のポイントは

呼吸の深さ リズム 回数 SPO2 呼吸音 チアノーゼ 自覚症状(苦しさ、怠さ) 

この7つに異常があると様々な病変が関連していると考えられる

※呼吸の正常値は1分間で14~20回が正常値。

〇呼吸回数の測り方は、腹部または、胸部の上下運動の観察を1分間行う

〇呼吸音の測り方は、気管支、肺に該当する部分的に聴診器当てる

★JCSレベル★

レベル1 刺激しなくて反応あり

   1-1だいたい清明であるが、今ひとつはっきりしない

   1-2見当識障害あり(場所、日付、時間が分からない)

   1-3自分の名前、生年月日が言えない

レベル2 刺激で覚醒、刺激をとめると眠り込む

   2-10普通の呼びかけで安易に開眼する

   2-20大きな声または、身体の揺さぶりにて開眼する

   2-30痛みや刺激を加えつつ呼びかけを繰り返すと開眼する

レベル3 刺激しても反応なし

   3-100痛みや刺激に対し、払いのける動作をする

   3-200痛みや刺激に対し、少し手を動かしたり、顔をしかめたりする

   3-300痛みや刺激に反応しない

GCSレベル

意識レベル確認時の 開眼 / 発語 / 運動機能 の3を数値化したスケール観察で、誰であっても同じ視点でわかりやすく認識、伝達が可能になる。

また、脈が手首でとれない時は、頸動脈(必ず片方のみ)で測る

★心肺蘇生★

負傷者を発見したら

安全確認→意識確認→救急車とAED手配→胸骨圧迫→気道確保→人工呼吸→心肺蘇生の継続…の順で行う

〇心肺蘇生  胸骨圧迫(真上から5㎝沈むまで圧迫)を30回

〇人工呼吸  相手の胸が膨らむ程度2回

★AED★

フタを開ける→電源を入れる(自動でオンになるタイプもある)→電極パットを貼る

→心電図解析・電極ショック→心肺蘇生 

※ベッドで行う際は床に移動(座面が柔らかいと圧力がかかりにくい為)