お知らせ一覧

令和6年11月 社内研修報告

●研修テーマ

①接遇、プライバシーの保護、事故対応・危険リスクについて

②スタートラインが持つビジョンについて

●目的

①法定研修

 介護サービスの質の維持・向上や職員のスキルアップを図るため

②会社の向かう方向性について、再度社長よりレクチャー

●内容

①接遇、プライバシーの保護、事故対応・危険リスクについて

【接遇】

◆基本マナー

・あいさつ

・みだしなみ

・表情、態度

・言葉づかい

◆ヘルパーに求められるもの

・体力

・コミュニケーション能力

・観察力

・冷静な判断

・思いやり

・責任感

◆気をつけたいこと

 ・説得するのではなく、納得してもらう

 ・「気が利く」と「やりすぎ」は違う

 ・「共感」と「同情」は違う

◆存在を承認する

 ・「承認」とは、相手の存在に気づくこと、それを相手に伝えること

  無視や無関心は、その人の存在そのものを否定することと同じ

 ・気づかいの言葉かけ

  受け取った側がどのように感じるかで、ポジティブにもネガティブにもとらえられる

 ・表情やアイコンタクトを使う

 ・話しに耳を傾ける

 ・待っている

【プライバシーの保護】

◆気をつけること

 ・介護を受ける立場になって考える

 ・利用者個人のプライバシーや個人情報に接している意識をもつ

 ・利用者一人の立場に立った配慮をする

 ・介護におけるプライバシーマナーを意識する

 ・利用者の接し方に余裕をもつ

◆よくあるトラブル

 ・他のヘルパーと比べられる

  ヘルパーそれぞれがチームの一員である自覚をもって対応する

 ・根ほり葉ほり尋ねられる

【事故対応・危険リスク】

 「利用者宅の所有物の紛失・破損」「やけどや骨折などのケガ」「個人情報の流出」など

 必要な「気づき」を養うことが大切

 イラストに潜む危険を出席者で検討した

②スタートラインが持つビジョンについて

 社長より、会社としてのビジョンを、スタッフとしての姿勢について、あらためてお話しいただいた

◆まとめ・研修結果

日々、支援で関わらせていただく中で重要なポイントをあらためて学ぶことができた

利用者様の自尊心を大事にし、支援に関わらせていただきたいと思う

令和6年10月 社内研修報告

研修テーマ

認知症について

●目的

認知症に関することをあらためて学び、知識や技能を深化させる。

●内容

①認知症とは知的能力の障害?

生まれてから年齢とともに発達した機能が、慢性的に低下し、通常の日常生活・社会生活を送ることができない状態。

中核:記憶障害、見当識障害、理解力の低下、実行力の低下、失語、失認、失行・・・

周辺症状(BPSD):失禁、徘徊、DV、幻覚、拒絶、妄想、せん妄、異食・・・

②種類と症状

 アルツハイマー型…機能の緩やかな低下。

 脳血管性…機能が階段状に低下。

 レビー小体型…パーキンソン症状等

 ピック…人格変化等

③対応の方法

 ・慣れた言葉でひとつづつ

 ・理解は様々な情報を使う

 ・繰り返しでも怒らない

 ・困った行動を理解する

 ・興奮、拒絶は安全確保

 ・はぐらかさない

 ・間違いは「手伝う」(ヒントを与える)、指摘しない

◆まとめ・研修結果

日々、支援で関わらせていただいている中でも、こういった視点で関わるということを忘れがち。

最大のポイントは「見るべき“焦点”は本人ではなく“症状と行動”」であることをあらためて認識することができた。

令和6年8月 社内研修報告

研修テーマ

会社のビジョンについて・服務規律について

●目的

会社設立の意義や会社が目指す姿(ビジョン)を説明し、全社員の業務への意識の統一を図るため。

服務規律については、就業中などの意識の向上のため。

●内容

「スタートラインが持つビジョン」

「スタートライン 服務規律」

に沿って、社長から説明があった。

ビジョンについては、社名の由来や2年後の「中期目標」、スタッフの目指す姿「すてき職人」等について

説明があった。

服務規律については、会社として適切な環境下で就業していただけるよう、社内での統一した“常識”を

示したものであり、スタートラインのスタッフであることを常に意識した行動をするための規範となる

ものである。

◆まとめ・研修結果

日々、業務に追われていると、どうしてもその業務の「意義」であったり、「目指すべき姿・あるべき姿」が

ないがしろにされがち。振り返る意味でも、ビジョンを再認識したり、服務規律のように「襟を正す」機会は、

随時必要なのだとあらためて感じた。

令和6年7月 社内研修報告

研修テーマ

ジョハリの窓

●目的

ジョハリの窓は、自己分析を行うことで他者との関係性を知り、コミュニケーションを模索する心理学モデルをいう。

集団における自己理解を深め、組織の活性化につなげられる。

●内容

 

社長より準備された用紙をもとに全スタッフ分の「性格項目」の書き出しを行い、上の図の振り分けに従い、

自己分析を行った。

 下の図のように開放の窓が広がり、自己開示がよりできていく状態が良いこと、まずは現状の把握のための

今回の実施であった。社長より、引き続き行っていく旨の説明があった。

◆まとめ・研修結果

各ヘルパー間の意思疎通や情報共有に一役買う研修となったと思う。定期的に実施することで相互理解をより深めていきたい。

令和6年5月 社内研修報告

研修テーマ

事例検討会

●目的

事例検討を行うことで、普段の支援における問題点の発掘や、その支援における意味を再認識することで、よりよい支援につなげていく。

●内容

社長の準備した事例(基本情報、生育歴、介護状況、事例の内容)から、

・事象についての問題点

・同様の事が起きないようにするアセスメント

・今後の介入をしていくためのプラン(観察項目、援助計画、注意点)

・スタッフ側の安全担保のためのプラン

を検討した

◆まとめ・研修結果

各ヘルパーの日々の支援の中にある課題を、全体研修として共有し、ともに考えることができた。定期的にこのような事例検討会を行い、各ヘルパーのスキル向上等に資したい。

  

支援可能状況を更新しました。

訪問看護支援可能状況

現在の支援可能状況です。下記支援状況にかかわらずご相談頂ければ、出来る限り対応させていただきますので、
お気軽にご連絡ください♪
管理者:島袋 美喜子

訪問介護支援可能状況

現在、新規ご利用者様の受け入れが難しいですが、ご相談頂ければ、出来る限り対応させていただきますので、
お気軽にご連絡ください(^ー^)v
「行動援護」「移動支援」「子育て世帯訪問支援事業」についても、ご相談ください。
サービス提供責任者:清水 佳子

ケアマネジャー

居宅介護支援事業につきましても、お気軽にご相談下さい。
担当:田中 克典・中島 光子・福島 孝枝

令和6年4月 社内研修報告

研修テーマ

ジョハリの窓について

●目的

ジョハリの窓ワークで、自分では気が付かなかった一面を知り「コミュニケーション能力の向上」

「他者に公開するべき自己を広げ、隠している部分を少なくする」ことにより、他者からの信頼を高め、

ひいてはヘルパーステーションとしてチームワークの向上を図る。

●内容

今回については、その前段階として個人ワークとして「みんなに知ってほしい。私ってこんな感じ」と題して、

①私の悪いところ②私の助け方③私が価値を感じること④私の我慢できないこと

の4点について自己開示をしてもらうワークシートを進め方の説明をし配布した。

◆まとめ・研修結果

5月の全体ワークに向け、従業員さんに各自ワークシート作成にあたってもらい、全体ワーク後にはチームワークの

さらなる向上が図れるようさらに理解を深めていきたい。

  

令和6年3月 社内研修報告

研修テーマ

感染症対策、食中毒対策について

●目的

感染症対策、食中毒対策について学ぶ

●内容

◆感染症対策について

  「高齢者施設・障害者施設向け 感染症対策ガイドブック」などの資料をもとに

   標準予防策(スタンダードプリコーション)について再度学んだ。

◆食中毒対策

東京都のDVD「潜入!食中毒サミット」を視聴した。

食中毒起因菌やウイルスが擬人化し、食中毒で人類攻略をすべく、首脳会談(サミット)を

開催しているという内容。食中毒予防の三原則「つけない・ふやさない・やっつける」に着

目し、いかにしてその隙を狙い食中毒を広げていくかという戦略会議。その過程でそれぞれ

の菌やウイルスの特徴と弱点を学び、予防と対策に役立ててもらいたいという逆転の発想に

基づいて制作されたもので、出席者は楽しみながら予防と対策について学ぶことができた。

◆まとめ・研修結果

 感染症対策、食中毒対策について学び、手洗い等などの“防ぐための行動”についてより一層理解できた。

今後の業務に活かせるようさらに理解を深めていきたい。

  

令和6年2月 社内研修報告

虐待防止・身体拘束について

利用者様からの「聞いて!」「教えて!」に困ったら

●目的

虐待防止・身体拘束について学ぶ

利用者様と信頼関係を築きつつも不要なトラブルを防ぐためにどうすればよいか学ぶ

●テーマ

 虐待防止・身体拘束の適正化、不適切なケアとは

 ヘルパー自身の情報を守ることの必要性

●内容

①虐待防止・身体拘束について

 〇現状認識…2023.12.20のニュースより

  2022年度における虐待被害の件数が過去最多に

  22年度に虐待防止の職員研修が事業所に義務付けられ、発見時の通報に結びついたことが要因

 〇虐待防止・身体拘束の適正化

  22年度(令和4年度)から虐待防止措置が義務化

  ・虐待防止の種類

   家族等の養護者、施設従事者、障害者雇用の使用者 による虐待

  ・虐待の行為

   身体的、性的、心理的、放置・放棄(ネグレクト)、経済的

  ・通報の義務

   発見した人は市町村等に速やかに通報

 〇身体拘束(令和3年度から身体拘束等の適正化が義務化)

  ・一時的に安全を確保できるかもしれないが、障害者の生きる意欲や尊厳を失わせてしまうことに

   注意しなければならない。

    「一時性」「切迫性」「非代替性」のすべてにあてはまる状態においてはやむをえないとされる。

 〇不適切なケア

     事故防止のためなどで、つい“強い口調”になってしまったという場面は誰しもあるかもしれません。 しかしそれが、

 利用者の尊厳を無視した「不適切なケア」になってしまっている可能性があることを理解しておく必要があります。

②利用者様からの「聞いて!」「教えて!」に困ったら

 〇話をきいてほしい・・・

  具体的な助言や決定的な言葉は口にせず「それは心配ですね」というように、利用者の気持ちを丁寧に聞き取ることを

  意識してみましょう。

 〇ヘルパー自身の情報を守ることの必要性

  利用者様から個人的な質問を受けることもありますが、安易に答えてしまうとトラブルのもとになりがちです。

  自分のことをどこまでどう話すか決めておくことが大事です。もちろん、他のヘルパーの個人情報を口にすることも

控えましょう。

 〇ほかのヘルパーと比べられる

  チームで対応策を考えます。不満の度合いが強ければ検討が必要になります。

 〇根掘り葉掘りプライベートな話を尋ねられる(恋愛感情など)

  一線を越えないことが大事!

  利用者が自分に対して恋愛感情を持ったのではないかと感じたら、チームで早めに対応策(担当を変わるなど)を

相談しましょう。

  ◆まとめ・研修結果

  虐待防止・身体拘束について、また、利用者様と信頼関係を築きつつも不要なトラブルを防ぐための

行動についてより一層理解できた。

   今後の業務に活かせるようさらに理解を深めていきたい。

令和6年1月 社内研修報告

応用行動分析入門 -講義編- ~支援の質を高めるための省察の観点~

(埼玉県発達障害者支援センター「まほろば」専門研修のオンライン受講)

●目的

応用行動分析を学ぶ

●テーマ

 ~支援の質を高めるための省察の観点~

●内容

★行動の分析枠

・実態把握と見立て

   行動のABC

 

   行動のはたらき

 

   課題分析

★欲求階層仮設

・不適応事例に学ぶ共有事例(4事例)

●共有事例1:睡眠生活リズムの乱れ

子ども中心の生活環境の考え方は重要

・影響は8~9歳以降に色濃く表れる

保育所・幼稚園での社会的経験が半減

・模倣を通じて、情動・社会的スキルを高めるチャンスが減る

根気強い働きかけを継続

・お便り・連絡帳・保護者会・講演会・個別面談などの多様な方法を続ける

●共有事例2:登園が不安定、しぶる

他者への気づき

・個別、向かい合いの体験は家庭でできる

関与できる大人の数を増加

・対大人社会性を仲立ちとするので、療育や地域での経験も大切にしたい

家庭での補いには、動画を活用

・家庭でリハーサルする際に、動画があると良い。家で保護者と練習しイメージ化を

●共有事例3:不安や依存傾向が強い

失敗経験や強い指示の影響可能性

・情緒反応としての確認は、恐怖症かも。

経験不足を補い、生活経験を広げる

・側で見せて、まねをさせたい。自分でできる部分を増やす逆行連鎖法を用いる

擬音を用いた支援はイメージを促進

・擬音語・擬態語を用いると、動きや形のイメージが持ちやすく、有効である

●共有事例4:愛着不足、対人不信感

承認欲求が満たされない親の増加

・自己愛傾向があり、自己中心的になる

子育て支援の段階検討

・自己受容期(育児放棄・虐待予防)⇒子育て反省期(困っていて、何かを変えたいと思っているが、長続きしない)⇒子育て改善期(何を大切にしたいか、そのために何が必要かを言語化できる)という段階のどこにいるかをアセスメント

★査定法の活用

●実態把握と見立て

  知能検査

   知能検査「WAIS」を通して、全体的な知的能力(全検査IQ)、言語理解、知覚推理、ワーキングメモリー、処理速度を測ることができます。 また知能検査「WAIS」は全般的なIQだけでなく、個人内での能力のばらつきなどをわかりやすく知ることができる

  MAS(顕在性不安尺度)

   全般的な不安の程度を調べるスクリーニングテスト

  行動的QOL

   個人の生活の質を正の強化で維持される行動の選択肢の数によって評価する概念

◆まとめ・研修結果

   応用行動分析についてや支援にどのように活かすか一定程度理解できた。

   今後の業務に活かせるようさらに理解を深めていきたい。

令和5年12月 社内研修報告

研修テーマ

”はたらく“ってなに?

発達障害者が自分らしく働くために

●目的

発達障害者が自分らしく働くために必要な知識等を学ぶ

●内容

◆発達障害者は?

我が国では小中学校の調査で 8.8%

•(S)LD 6.5%

•ADHD 4.1%

•自閉症 1.7%

 ◆発達障害の人の離職理由

 ハードスキルとソフトスキル

 ハードスキル=作業スキルに近い 「職業能力」

 ソフトスキル=「職業生活遂行能力」 →ほぼライフスキルと重なる

 ◆社会性の指導?

 〇社会人へつなげていくために

  ソーシャルスキルの再検討(ライフスキルを中心に)

  対人関係スキルを強要しない

  友だち 100 人できなくてもいい

  人に頼るスキル(援助要求スキル)は必要

 ◆ライフスキルを土台として、その上にソフトスキル、その上にハードスキルが乗る。

 ◆ライフスキルに関する代表的なアセスメント

  社会生活能力調査票、IADLなど

 ◆発達障害の人におけるライフスキル とは

  個別のライフスキルチェックリストを作成

 ◆発達障害者の職業生活への満足度と職場の実態に関する調査

 ◆発達障害というより、就労支援の主なターゲットは⇒自閉スペクトラム症

 ◆就労上の課題

   1.職場における人とのかかわり

    職場にうまく「なじめない」

   2.仕事の遂行力

    実行機能のスキル⇒職場環境のあらゆる場面で組織化スキルが必要とされる。

    ➝「組織化」ができていないASD社員に対しての支援

   3.感覚の問題

    感覚異常⇒職場で感じる感覚刺激

 ◆まずやらなければならないのは⇒アセスメント

  成人期に充実した毎日を過ごすためのアセスメント

  就労支援では、その人に適した仕事職務を見つけ、どのような支援が必要かを見極めること。

  T-STEPなど。

 ◆まとめ・研修結果

  発達障害の方の就労の問題点や支援の方法について一定程度理解できた。    

  今後の業務に活かせるようさらに理解を深めていきたい

令和5年11月 社内研修報告

研修テーマ

なぜ介護に倫理は必要か?

●目的

介護倫理について学ぶ

●内容

◆介護倫理と生命倫理

 ケアにおいては“生”“病”“老”“死”にかかわる倫理的問題は避けられない。

◆介護における“倫理的ジレンマ”と“倫理的気づき”

◆自立と自律、パーソンセンタードケア

 介護倫理には、高齢者等の尊厳に配慮したケア、すなわち“自立を支援すること”と“自律を尊重すること”が大切である。

◆介護倫理の基礎知識

 1.事実と価値

  (1)事実認識と倫理的価値判断の区別に敏感になる。

  (2)正しい事実認識がなければ

 2.“徳倫理”と“倫理原則”

  (1)徳倫理~行為者の性格のよさ~

  (2)倫理4原則~行為自体の正しさ~

    ①自立尊重原則、②善行(恩恵)原則、③無危害(侵害回避)原則

    ④公正(正義)原則

 3.倫理理論

  (1)功利主義 (2)義務論

 4.倫理4原則の衝突

  (1)4原則の優先順位はケースごと異なる。

  (2)4原則同士が衝突する

 5.SOL、QOL、人間の尊厳

    SOL(生命の神聖性)、QOL(生(命)の質)

 6.倫理的ジレンマへのアプローチ法

  ・直観的アプローチ

  ・交渉、対話によるアプローチ

  ・論理的分析的アプローチ

◆まとめ・研修結果

   ヘルパーにとっての倫理の必要性、支援におけるジレンマやケースごとに異なる問題点について理解できた。

   今後の業務に活かせるようさらに理解を深めていきたい。

令和5年10月 社内研修報告

研修テーマ

発達障害と二次障害~事例から読み解く対応とケア~

●目的

発達障害と二次障害について学ぶ

●内容

◆発達障害の概要

・自閉スペクトラム症

・注意欠如多動症(ADHD)

◆発達障害者支援法の改正

 医療モデルから社会モデルへ

◆自閉スペクトラム症

・社会的コミュニケーションおよび対人的相互反応における持続的な欠陥。

・行動、興味または活動の限定された反復的な様式

・ASDの多様性。

多様性はその知的能力障害や症状、また年齢が加わり非常に多様。

◆注意欠如多動症(ADHD)

・不注意

・多動-衝動性

・状態像を特定する。

不注意が優勢か、多動が優勢か、共にみられる状態か?

・ADHDと愛着障害やアタッチメントの問題点

◆併存症

  ・発達障害で治療の対象となる症状

    パニックや混乱、チック・てんかん・学習障害、幻聴や被害関係念慮など

  ・ライフサイクル上の不適応と精神科医療

  ・通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果

    ➝全国の小中学生を対象とする、担任教師による質問紙調査(令和4年実施)

    ➝8.8%(11.4人にひとり)(ASD,ADHD,LDの評価スケールによる)

 

◆二次障害

  ・内在化障害➝不安・うつ

  ・外材化障害➝反抗挑発症・素行症

◆事例紹介

4事例の紹介

◆まとめ・研修結果

・発達障害は、脳機能の発達の障害であり、症状が通常低年齢で発言するものである。

・発達障害の基本特性のため、発達の過程で環境との相互作用によって、身体、精神、行動上の問題が生じることがあり、

二次障害と呼ばれる。

・発達障害に伴う精神疾患である併存症は、そのすべてが二次障害というわけではない。

・二次障害には、不安、抑うつをはじめとする内在化障害、攻撃行動などの外材化障害がある。

・二次障害の検討にあっては、横断的な観点と縦断的な観点を総合する姿勢が大切である。

   今後の業務に活かせるようさらに理解を深めていきたい。

令和5年9月 社内研修報告

研修テーマ

「境界型パーソナリティ障害」~基本的理解と対応~

●目的

「境界型パーソナリティ障害」の基本的理解と対応について学ぶ

●内容

・どんな型があるのか?

A群(奇妙で風変わりなタイプ)

B群 (感情的で移り気なタイプ)

境界性パーソナリティ障害…感情や対人関係の不安定さ、衝動行為

C群 (不安で内向的なタイプ)

・人格障害(パーソナリティ障害)とは

「その性格のために自ら悩むか、他人を害する」

・アプローチにおける基本的な考え方、対応

【拒絶はしない】

関わる人がまずその人に対しての共有する「ルール」を持ちつつ、

その人が「話した事実」だけを受け止める。個人的な意見は伝えない様に対応することが大切。

【責任は負ってもらう】

嫌な思いをさせるのが目的ではない。

大切なのは起きた事象に対し「どうしたらそのようなことが起きずに済むか」それに付きそうこと。

【憶測でものを言わない】

【確認しながら対応する】

【スタッフ間で情報共有する】

境界型パーソナリティ障害の方は、基本的には「刹那的」「他者操作的」

その場その場で目の前の人に対して違う事を言いがちな傾向が非常に強く散見される。

それゆえ、その場が混乱させられる!!

だからこそスタッフ間の共有が大事となる。

【上からものを言わない】

対人的ストレスに敏感に反応するため高圧的態度は「火に油を注ぐ」だけ。

●研修結果

「境界型パーソナリティ障害」の概要、関わり方について理解できた。

今後の業務に活かせるようさらに理解を深めていきたい。

令和5年8月 社内研修報告

研修テーマ

【 「うつ」~基本的理解と対応~ 】

●目的

 「うつ病」の基本的理解と対応について学ぶ

●内容

 ・うつ病の原因としての3つの要因

  外因性(脳の器質的な問題、中毒性、身体疾患に伴う精神症状)

  内因性(うつ病、双極性障害、統合失調症など)

   心因性(ストレス、人格等、反応性のものとして失恋死別等)

 ・「うつ」とは、全般的活動性低下を示すもので、集中力、判断力の低下、欲求の低下を

  もたらし、希死念慮、自殺念慮、自殺企図、自殺既遂に至ってしまうこともある

 ・うつ病患者へのアプローチ

  【穏やかな口調で受容・共感的対応が基本姿勢】

   死に対しての受容はしない

   叱らない、説得しようとしない、考えを押し付けない

  【励まさない】

   もう頑張ってきた、頑張ろうと思っても頑張れない人には、「これ以上何をどう頑張れっ

   ていうんだ」と絶望させてしまう

  【自尊心の回復を援助するような関わりを考える】

   うつ症状のせいで冷静な判断が下せる状況にないため、重大な決断は先送りにする

  【安易に気晴らしに誘うのは良い方法ではない】

   回復過程で本人が遊びたくなったら無理しない範囲で遊ぶ

   運動すること自体は治療的に働くので推奨できる

   何よりも大事なのは『十分な休息』を促す

  【セルフケア状況を確認する】

   歯磨いたか、風呂入ったか、ご飯食べたか確認を行う

   自尊心の低下につながるため、生活リズムを保つような助言・支援をする

  【死にたい気持ちへの対応】

   死にたい気持ちがどんな感じなのか、どのくらいの思いで死にたいと思うのか、を確認

   していく(死にたい気持ちを0~10で考えた時、今はどのくらいなのか)

   死にたいという気持ちには、その理由には寄り添っても絶対に肯定はしない

   切迫した希死念慮を感じたときはできるだけ一人にしない

●研修結果

 うつ病の概要、関わり方について理解できた。

 ロールプレイングを通して、関わり方について客観的に考察することができた。

 今後の業務に活かせるようさらに理解を深めていきたい。

令和5年7月 社内研修報告

研修テーマ

【 統合失調症・水中毒・てんかん 】

①統合失調症

・概要・症状・関わり方 (資料参照)

・関わり方についてロールプレイングをする

→利用者様が訪問時「狙われている」と話されたらあなたはどんな返答をしますか?

→利用者役・ヘルパー役・書記・監修(自分だったらどうするか) の役割分担のもと施行。

②水中毒

・水中毒とは・症状(なんでそんな飲むのか・いっぱい飲むと何が起きるのか)・観察項目

・関わり方 (資料参照)

③てんかん

・概要発作の分類、種類、発作の症状 (動画視聴)

・強直間代発作の時は 回復体位が安全。※気道確保、吐物の排泄が出来る体勢。

●研修結果

・それぞれの疾患の概要・症状・関わり方・対処方法が理解出来た。

・統合失調症ではロールプレイングを通して、関わり方について客観的に考察する事が出来た。

・今後の業務に活かせる様にしたい。

令和5年6月 社内研修報告

研修テーマ

【 普通救命講習Ⅰ 】

●目的

救命処置、応急手当の方法を知り緊急時の対応が出来る。

●方法

川越地区消防局 普及講習受講申請し、普通救命講習Ⅰを受講。

●受講内容

・救命処置の流れ (心肺蘇生とAEⅮの使用)

・気道異物の除去 (背部叩打法・腹部突き上げ法)

・止血法 (直接圧迫止血法)

Qガラス片等傷口に残留の恐れがある場合は

→流水で流すのも1つの手段。出血の仕方やその時の状況に応じての判断が必要。

Q鼻血の時は

→顔は下向きに…上向きすると血液が口腔内に流れ込んで来てしまい、不快感の増長や誤嚥の

        リスクがある。

       …口に血液が流れ込んだらそのまま吐き出してもらう。

→鼻の根本部分を圧迫

→詰め物…鼻の奥に入り過ぎると取り出せなくなるので注意。

    …詰め物が血液で充満したら新しいものと交換。

※ガイドライン2020対応 応急手当講習テキストの配布あり。

 ガイドラインは5年毎に改訂される。

 近年ではコロナ感染もあり、時代とともに救命処置仕方など変化があるので

 1年に1回の受講を推奨している。

●気付き

・講習を受ける事で正しい救命処置の方法が体験できた。今後の業務に活かしていきたい。  

   

支援可能状況を更新しました。

訪問看護支援可能状況

現在の支援可能状況です。下記支援状況にかかわらずご相談頂ければ、出来る限り対応させていただきますので、
お気軽にご連絡ください(^ー^)v
管理者:島袋 美喜子

訪問介護可能状況

現在の支援可能状況です。下記支援状況にかかわらずご相談頂ければ、出来る限り対応させていただきますので、
お気軽にご連絡ください(^ー^)v
サービス提供責任者:清水 佳子 ・ 小林 裕美

ケアマネジャー

居宅介護支援事業につきましても、お気軽にご相談下さい。
担当:中島 光子・福島 孝枝

令和5年5月 社内研修報告

研修テーマ

【 事業所運営、業務改善 】

●目的

・ヘルパーステーションの運営について「変えたい」「こうしたい」といった思いを意見交換出来る。

●テーマ

①情報共有

②スキルアップ

●方法

・ブレインストーミング

→テーマごとに付箋に意見を書き出す

→意見・方法、手順・その他 の3つに付箋を分類。

→出された内容について意見交換。

●結果

・改善点の明確化が出来た。

・対策案の意見出しやどうしたらいいか話し合い、他者の意見も聞けた。

・ブレインストーミングが初めての人もいた中、緊張しながらも意見交換が出来、ブレインストーミングのやり方を理解出来た。

テーマ①に関して

・方法を管理者、役員等で検討。

テーマ②に関して

・社内研修内容のアンケートを実施し研修に活かす。

・社外研修について役員での検討依頼。

・事例検討→必要時、月1回の社内研修に追加する。

支援可能状況を更新しました。

訪問介護支援可能状況

現在の支援可能状況です。下記支援状況にかかわらずご相談頂ければ、出来る限り対応させていただきますので、
お気軽にご連絡ください(^ー^)v
サービス提供責任者:清水 佳子 ・ 小林 裕美

ケアマネジャー

居宅介護支援事業につきましても、お気軽にご相談下さい。
担当:竹谷 恭子・中島 光子

令和5年4月 社内研修報告

研修テーマ

【 ヘルパーの困っている事 】

目的

【困っている事についての対策、基本的な姿勢を理解出来る】

・会話が続かず気まずい

→その人に関心を寄せる。沈黙の活用。リラックスした雰囲気づくり。あいさつ、態度、身だしなみ、言葉づかい、表情の基本的マナーが大事。

・相性が合わない

→苦手な人に向き合う。自分の行動を振り返る。相手の意思を尊重する。距離感をつかむ

※一定の距離。一定の気持ちで接する事が大切。

・根掘り葉掘りプライベートを尋ねられる

→一線を超えない。上手くはぐらかす。質問を質問で返す。相手に聞いてみる。事業所として言えないと伝える。

・聞いてもいないことを言ったと言い張る

→まずは謝罪。非難されても受け止める。事実に執着せず、なぜそういい張るのか、その背景を考える事が大事。

※利用者への基本的な姿勢。

・感謝の姿勢。

・その人にとって味方であること。

・疾病や障害にとらわれず、その人自身を受け止める

2023.04.01お知らせ

【!!重要!!】事務所移転のお知らせ

【重要】各ご利用者様・関連事業者様

弊社の業務につきましては、平素格別ならぬご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

さて、この度弊社は令和5年4月1日をもちまして移転の運びとなりました。

新住所は大通りに面しアクセスも良い環境となりますので、どうぞお気軽にお立ちよりください

ご利用者様・各ご事業所様へさらに満足いただけるサービスを提供できるよう新たな環境でスタッフ一同新たに皆様とスタートを切り、一層の努力・研鑽を行ってまいります。

今後とも弊社スタートラインを宜しくお願い致します。

㈱スタートライン
代表取締役:中嶋浩之

令和5年3月 社内研修報告

研修テーマ

【 令和4年度の振り返り 】

目的

・自己評価シートにて各自で評価し、日々の業務を振り返る。

・今後取り組む課題の検討。(個別研修含め)

チェック項目

・自身の言動について

→接遇マナー、コミュニケーション、プライバシー保護、虐待防止、家族との関わり方、に関する項目

・職場、職員間について

→コミュニケーション、相談事に関する項目

自己評価シート記入後、感想など意見交換をする

まとめ

・シートを用いて自己評価する事で出来ている事、継続して行っていく事、気を付ける事が明確になった

・自分の言動を振り返り意識的に取り組む事が大事。今後に繋げて行きたい

・意識して取り組む事で自分の手技の武器になる

令和5年2月 社内研修報告

◆令和4年11月に行われた社内研修「プロセスレコードとフォーカスチャーティングについて」の

続きとして、プロセスレコードの事例をもとにグループワークを行う。

  『相手(関係者)の言動・行動・状況』→『自分がその時、感じたこと・考えたこと』

  →『自分の言動・行動』→『考察・評価・検討事項』

グループワークの約束事

・司会、書記、発表者を決める

・全員が発言出来る様に

・意見、発言に対して否定しない。肯定的に

結果

・情報をもとに相手の背景を捉えられる。

・上記に伴い自分だったらどうするかを考察できる。

・他者の意見を聞き新たな発見があったり、同様の意見に安心出来た。

・プロセスレコードによって可視化する事で課題が明確化出来る。

・意見交換が活発に行われ、有意義なディスカッションが出来た。

令和5年1月 社内研修報告

研修テーマ

【 サービス利用の流れと、サービス担当責任者の業務について 】

~サービス開始までの流れのまとめ~

◆相談員側

①インテーク

 →初期面談。相談員と利用者様が面談を行い、要望や現状などを把握していく。

②初期アセスメント

 →相談員によりアセスメント。必要時、この段階で支援についての相談を受ける場合もある。

③サービス等利用計画書案の作成

 →どういったサービスが要るか、利用者様の要望などを盛り込み、各事業所などに声をかけるなどしながらプランを作り上げ、原案を保健者へ提出し、申請を行う。

④サービス担当者会議

 →原案をもとに、本人や家族、関係する機関の顔合わせとなる。プランを確認し、修正や変更等を話し合い、本案へと昇華させる。

◆訪問介護事業所側

⑤利用契約

 →④で作成したプランを確認し、まずは契約を結ぶ。

  その際にアセスメントを実施し、ニーズや支援方法などを再確認する。

⑥個別支援計画書の作成

 →アセスメントを基として、日時や手順を踏まえた具体的な計画を作成する。

  その際、個別支援会議として、事業所内でも関わるスタッフと共に内容を確認する。

⑦サービスの実施

 →作成した個別支援計画書を本人や家族に確認して頂き、修正なければ支援の開始となる。

⑧モニタリング

 →支援を開始してからの状況を確認し、計画変更の有無や満足度などを定期的に評価。

  相談員や利用者様へフィードバックする。

⑨サービス担当者会議

 →サービス等利用計画の更新時期などに行い、プランの見直しが無いかなどを関係者各位で確認していく。(更新時期でなくとも、何かあれば都度開催し情報を共有していく)

  変更があれば、その内容を盛り込み、個別支援計画書を修正していく。

上記がサービス開始からの流れ、サービス担当責任者が主とする業務となる。

◆まとめ

全ての要素が繋がっており、どれも外すことが出来ない大事な内容となる。

計画の作成などは、しっかりと利用者様や家族の意見などを反映し、より良いプランとなるように適宜見直しを図っていく。

情報の共有が非常に大事なカギとなる為、関係各位と密に連絡を取っていく事が最も重要である。

    

令和4年11月 社内研修報告

【介護記録を書くうえでのポイント】

〇5w1hの活用(いつ・誰が・どこで・何を・何故・どうした を文章内に具体的に記載

〇自身の憶測、感情を入れずに客観的に正確に書く

〇略語と専門用語は避ける(誰が読んでも分かるように)

【フォーカスチャーティング】

フォーカスチャーティングとは、利用者に起きた出来事に焦点を当てた記録になる。

メリットは、状況を捉えやすく、情報共有に役立つ

★ポイント★

〇短く簡潔に書く

〇これだけは知ってほしい事を書く

〇確実に次の勤務者への申し送りで必要があること

・・・上記を念頭に置いて記載する

フォーカスチャーティングの考え方は、

Fを記載し、FごとにD・A・Rを順序立てて記録

F:フォーカス(利用者様の問題点) D:データ(Fに関する主観的。客観的情報)

A:アクション(Fに対して行ったケア・処置・又は今後の計画)

R:レスポンス(Aの反応・結果)※反応に時間が要する内容は記載しない

【プロセスレコード】

起きた出来事を振り返り、自身の気付きに繋げていくもの。

★書き方★

○対象者の言動 〇自身の思い・考え 〇自身の言動 〇評価・考察

・・・・を時系列に沿って記載すること

また、「場面」 「この場面を選んだ理由」 「この場面から学べること」 「自身の課題」

の項目が設けられることもあります。

・・・を行うことでより良い視点を見つけたり、改善点が見えたり、ネガティブ思考をさける練習をしていける

    

令和4年10月 社内研修報告

【呼吸の見方JCSレベル】

★呼吸状態のアセスメントと必要事項について★

観察のポイントは

呼吸の深さ リズム 回数 SPO2 呼吸音 チアノーゼ 自覚症状(苦しさ、怠さ) 

この7つに異常があると様々な病変が関連していると考えられる

※呼吸の正常値は1分間で14~20回が正常値。

〇呼吸回数の測り方は、腹部または、胸部の上下運動の観察を1分間行う

〇呼吸音の測り方は、気管支、肺に該当する部分的に聴診器当てる

★JCSレベル★

レベル1 刺激しなくて反応あり

   1-1だいたい清明であるが、今ひとつはっきりしない

   1-2見当識障害あり(場所、日付、時間が分からない)

   1-3自分の名前、生年月日が言えない

レベル2 刺激で覚醒、刺激をとめると眠り込む

   2-10普通の呼びかけで安易に開眼する

   2-20大きな声または、身体の揺さぶりにて開眼する

   2-30痛みや刺激を加えつつ呼びかけを繰り返すと開眼する

レベル3 刺激しても反応なし

   3-100痛みや刺激に対し、払いのける動作をする

   3-200痛みや刺激に対し、少し手を動かしたり、顔をしかめたりする

   3-300痛みや刺激に反応しない

GCSレベル

意識レベル確認時の 開眼 / 発語 / 運動機能 の3を数値化したスケール観察で、誰であっても同じ視点でわかりやすく認識、伝達が可能になる。

また、脈が手首でとれない時は、頸動脈(必ず片方のみ)で測る

★心肺蘇生★

負傷者を発見したら

安全確認→意識確認→救急車とAED手配→胸骨圧迫→気道確保→人工呼吸→心肺蘇生の継続…の順で行う

〇心肺蘇生  胸骨圧迫(真上から5㎝沈むまで圧迫)を30回

〇人工呼吸  相手の胸が膨らむ程度2回

★AED★

フタを開ける→電源を入れる(自動でオンになるタイプもある)→電極パットを貼る

→心電図解析・電極ショック→心肺蘇生 

※ベッドで行う際は床に移動(座面が柔らかいと圧力がかかりにくい為)

令和4年9月 社内研修報告

【 バイタルサインを行う意義 】

◆バイタルサインとは…

  熱・脈・SAT(呼吸)・血圧の4つが主となる。

◆観察とは…

  視…みる、触…さわる、打…刺激で反応をみる、聴…呼吸音など

 

前提として、【まずは正常値を把握し、その方の普段の数値を覚えておく】

❶ バイタルサイン / 熱について

  ・一般的な熱の正常値は36~37℃(この値は変動する) 

  ・熱には【熱型】というものがあり、病気により特徴的な熱の出方をするものがある。

   <稽留熱>…39~40℃のような高熱が続く。

    ・肺炎、細菌感染、髄膜炎など

   <弛緩熱>…高熱でも平熱でもない。

    ・風邪など

   <間欠熱>…高熱と平熱が交互に来る。

 ・マラリア・薬剤アレルギーなど

◆バイタルサイン / 脈について

 ・一般的な正常値は60~100。60以下は徐脈、100以上を頻脈という。

  徐脈…しっかりと触診にて計る。第2~4指の3本を使用する。

  頻脈…深呼吸などで一度落ち着いて頂く。

 触診中に脈が飛ぶことを【結滞】という。60秒計測中に5回以上飛ぶ場合は病気を疑う。

 その他の注意点として、  

  ※可能であれば左右それぞれで計る。左右差あると血行障害の疑いあり。

  ※麻痺側では測定しない。

  ※脈拍が50程度が普通なスポーツ心臓の場合もある。(スポーツをやられていた方に多い。

◆バイタルサイン / 血圧について

 ・一般的な正常値は、120/80程度。至適血圧という。

  140/90以上の場合は、いわゆる高血圧。動脈硬化になりやすく、心臓病などの原因になる。 

  ※浴室と脱衣所の温度差によるショックなどにも注意する(ヒートショック)

  ※生活習慣の改善によって改善できるケースも多い為、日々の生活を見直していく。

◆まとめ

 訪問においてバイタルサインは非常に重要なものであり、常に気にしていく必要がある。

 数値で計らずとも、顔色、呼吸など、目や耳から得られる情報もあるため観察が重要。

 また、利用者の普段の正常値を知ることが異常などの発見にも繋がっていく。

 日ごろからの情報収集がカギとなり、自身が感じる違和感、いつもと違う点などを 注意深く観察し、情報を共有することが大切である。

令和4年8月 社内研修報告

【認知症及び認知症ケア】
 うっかり約束や時間を忘れてしまう、これは物忘れ。
 約束をしたこと、物をしまったこと自体を忘れてしまい、忘れた自覚がない。これは認知症。

主な認知症の種類(4つの認知症)
 ・アルツハイマー型認知症(約60%)
 ・血管性認知症(約20%)
 ・レビー小体型認知症(約10%)
 ・前頭側頭型認知症(数%ほど)

◆アルツハイマー型認知症
 認知症の中で最も多くみられるタイプ。物忘れなどの「記憶障害」から始まり、時間や場所が分からなくなる「見当識障害」
 などの症状が出現、妄想や徘徊などの一般的にイメージされる認知症の症状が出ます。
【対応】
 …同じ話を何度もするなどの行動があるが、何事も否定せず、本人が過ごしやすい環境を整えてあげることが重要。

◆血管性認知症
 脳梗塞や脳卒中、くも膜下出血など、脳の疾患が原因で発症する。主な症状として「記憶障害」「判断力障害」。
 症状の出方に波がある状態は、「まだら認知症」と呼ばれています。
【対応】
 …症状に波があるため、出来る事と出来ない事が変化するなどの事実を理解し、難しい部分をサポートしていくことが重要。

◆レビー小体型認知症
 男性の発症率が高く、現実にはないものがみえる「幻視」などの症状が特徴。
 手足が震えてうまく動けなくなる「パーキンソン症状」、事実でないことを本当にあったと思い込む「認知妄想」の症状もある。
【対応】
 …幻視などが出ても本人には『見えている』ので、頭ごなしに否定しない。うまく話を合わせるなどしていく。

◆前頭側頭型認知症
 認知症の中で唯一難病指定を受けている。初期では、ものわすれなどより性格の変化、異常行動が目立つ。
 中期では同じ行動を繰り返す「常同行動」、後期には精神が不安定になり食事や部屋から出ることが少なくなる。
【対策】
 …異常行動が増えるため介護者の負担が大きいが、人の声や動きに敏感になるので、刺激の少ない静かな環境を整えることも大切。

その他の認知症に下記のようなタイプも存在する。
・若年性認知症…65歳未満で発症する。
・アルコール性認知症…アルコールの大量摂取が原因で脳梗塞などの脳血管障害やビタミンB1欠乏による栄養障害などで発症する。