●研修テーマ
虐待防止~令和6年度 第2回児童虐待対応力向上研修(配信)
●目的
児童虐待への対応について学ぶ
●内容
◎“気になる子”は困った子❔困っている子❔
発達障害…家庭での育てにくさや集団生活の難しさにつながりやすい。
だが、こどもの立場にたってみると「やめない」「やらない」ではなく「やめられない」「できない」かも。
子どものその行動には理由がある。
◎一般相談の面接について
就園前…ことばの遅れ
年少から年長…集団行動が苦手
児の発達状況だけではなく、家庭の状況を確認する。その中で家庭の中での不適切な関わりがあれば、心理相談をしたり、
他課への相談(こども家庭課、母子保健課など)に繋いだり、所属園と情報共有したりしている。
◎専門相談
「困った行動」⇒「〇〇ができない」
⇒なぜできないのか、どうすればできるのか
周囲の大人が理解して共有することが大切
内容
・運動機能(身体の機能の問題)
・感覚(反応しにくかったり、敏感に反応してしまう。五感などの「偏り」)
・コミュニケーション
大人が「こどもの問題行動」としてとらえるエピソードの中には
・発達的な脆弱さ
・これまでの育ちの中で身近な大人からどのようなまなざしを与えられてきたのか、関わりを受けてきたのか
が現れることがある。
こどもの行動を「問題」と決める前に、「なぜその行動をするのか」を理解しようとすることが重要。
◎発達支援が必要なお子さんが理解しやすい伝え方
〇色々な特性があるお子さんの不安について
・見通しが持てない不安
・「できなかったらどうしよう」の不安
・環境の変化に敏感
〇保育の中で気を付けていること
・安心感をあたえられるような環境を整える
・見通しを持てるように構造化する
・時間の流れがスムーズに予告もできるように準備
・子供たちへの声掛けや関わり方
〇こども一人ひとりの発達特性に応じた受け止め方をする
・やりたい意欲を育てる
・非言語サイン(視線や表情など)を読み取る
・できない部分だけではなく全体をとらえることが近道
〇保護者支援
・家の環境を整えるサポート
・共働伴走を目指す
・保護者への伝え方はサンドイッチ方式!
①まずできること
②できないことを伝える
③こんな工夫をするとできた!(見つからないときは伝えない)
◆まとめ・研修結果
発達障害等のある児童、またその家族への関わりについて学ぶことができた。今後の支援に役立てていきたい。