●研修テーマ
緊急時の対応
●目的
利用者の緊急時にヘルパー・サ責が「何をすべきか」学ぶこと
●内容
○訪問介護の「緊急時」とは
「介護事故」または「急な利用者の体調変化」により発生
○緊急時にヘルパーが行うべき「3つのこと」
①利用者を「安心」させる
➝ゆっくり落ち着いた口調で声掛け
②「緊急性」を判断する
➝すぐに救急車を呼ぶべき状態なのか?を判断
③必要に応じて「医療」へつなぐ
➝緊急性の判断を行い、明らかに救急搬送すべき状況であれば119番へ、そうではない状況であれば、
主治医や訪問看護などの医療職に連絡して指示を仰ぐ
○「救急車を呼ぶべき」状況
基本的に「脳」「心臓」「消化器官」の異常は緊急性が高いので救急搬送すべきと考える
○訪問時に利用者が亡くなっていた場合は「119番と110番」
訪問介護の利用者は一人暮らしの方も多く、ヘルパーが訪問すると利用者が亡くなっいるケースもありえる
救急車が到着後に死亡確認が行われ、警察により亡くなった原因が事故なのか、病気なのか、事件なのかを検証
<ポイント>
・極力「利用者宅の物にさわらない」ように
・次のサービスが控えている場合はサ責に調整してもらう
ヘルパーは第一発見者となるので「事情聴取」を受けることになる
・ターミナルケアの場合は例外
利用者の中には、状態が急変しても病院で延命処置はせず「自宅のベッドで最期を迎えたい」と 希望している方もいる
ターミナルケアの場合、急変または亡くなっていても119番と110番は必要なく、
基本的に主治医や訪問看護に連絡し、主治医が来訪後に死亡確認をする流れとなる
○必ず「緊急連絡票」を事前に確認しておく
ヘルパーは担当利用者の「緊急連絡票」を必ず事前に確認する
○緊急時にサービス提供責任者がすべき6つのこと
①とにかくヘルパーを落ち着かせて「状況整理」をする
②家族へ連絡する
③必要であれば訪問する
④ヘルパーの次の訪問先を調整する
⑤ケアマネへ連絡する
⑥緊急対応後にヘルパーのアフターフォロー
○緊急時に備えた事業所運営
・緊急対応方法の取り決め(契約時)
・研修会の実施
・緊急時マニュアル・対応フロー(別紙)の作成 など
◆まとめ・研修結果
あわてずに緊急時対応ができるよう復習することができた。また、事前にできることについても確認できた。
今後の支援に役立てていきたい。