虐待防止・身体拘束について
利用者様からの「聞いて!」「教えて!」に困ったら
●目的
虐待防止・身体拘束について学ぶ
利用者様と信頼関係を築きつつも不要なトラブルを防ぐためにどうすればよいか学ぶ
●テーマ
虐待防止・身体拘束の適正化、不適切なケアとは
ヘルパー自身の情報を守ることの必要性
●内容
①虐待防止・身体拘束について
〇現状認識…2023.12.20のニュースより
2022年度における虐待被害の件数が過去最多に
22年度に虐待防止の職員研修が事業所に義務付けられ、発見時の通報に結びついたことが要因
〇虐待防止・身体拘束の適正化
22年度(令和4年度)から虐待防止措置が義務化
・虐待防止の種類
家族等の養護者、施設従事者、障害者雇用の使用者 による虐待
・虐待の行為
身体的、性的、心理的、放置・放棄(ネグレクト)、経済的
・通報の義務
発見した人は市町村等に速やかに通報
〇身体拘束(令和3年度から身体拘束等の適正化が義務化)
・一時的に安全を確保できるかもしれないが、障害者の生きる意欲や尊厳を失わせてしまうことに
注意しなければならない。
「一時性」「切迫性」「非代替性」のすべてにあてはまる状態においてはやむをえないとされる。
〇不適切なケア
事故防止のためなどで、つい“強い口調”になってしまったという場面は誰しもあるかもしれません。 しかしそれが、
利用者の尊厳を無視した「不適切なケア」になってしまっている可能性があることを理解しておく必要があります。
②利用者様からの「聞いて!」「教えて!」に困ったら
〇話をきいてほしい・・・
具体的な助言や決定的な言葉は口にせず「それは心配ですね」というように、利用者の気持ちを丁寧に聞き取ることを
意識してみましょう。
〇ヘルパー自身の情報を守ることの必要性
利用者様から個人的な質問を受けることもありますが、安易に答えてしまうとトラブルのもとになりがちです。
自分のことをどこまでどう話すか決めておくことが大事です。もちろん、他のヘルパーの個人情報を口にすることも
控えましょう。
〇ほかのヘルパーと比べられる
チームで対応策を考えます。不満の度合いが強ければ検討が必要になります。
〇根掘り葉掘りプライベートな話を尋ねられる(恋愛感情など)
一線を越えないことが大事!
利用者が自分に対して恋愛感情を持ったのではないかと感じたら、チームで早めに対応策(担当を変わるなど)を
相談しましょう。
◆まとめ・研修結果
虐待防止・身体拘束について、また、利用者様と信頼関係を築きつつも不要なトラブルを防ぐための
行動についてより一層理解できた。
今後の業務に活かせるようさらに理解を深めていきたい。