研修テーマ
発達障害と二次障害~事例から読み解く対応とケア~
●目的
発達障害と二次障害について学ぶ
●内容
◆発達障害の概要
・自閉スペクトラム症
・注意欠如多動症(ADHD)
◆発達障害者支援法の改正
医療モデルから社会モデルへ
◆自閉スペクトラム症
・社会的コミュニケーションおよび対人的相互反応における持続的な欠陥。
・行動、興味または活動の限定された反復的な様式
・ASDの多様性。
多様性はその知的能力障害や症状、また年齢が加わり非常に多様。
◆注意欠如多動症(ADHD)
・不注意
・多動-衝動性
・状態像を特定する。
不注意が優勢か、多動が優勢か、共にみられる状態か?
・ADHDと愛着障害やアタッチメントの問題点
◆併存症
・発達障害で治療の対象となる症状
パニックや混乱、チック・てんかん・学習障害、幻聴や被害関係念慮など
・ライフサイクル上の不適応と精神科医療
・通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果
➝全国の小中学生を対象とする、担任教師による質問紙調査(令和4年実施)
➝8.8%(11.4人にひとり)(ASD,ADHD,LDの評価スケールによる)
◆二次障害
・内在化障害➝不安・うつ
・外材化障害➝反抗挑発症・素行症
◆事例紹介
4事例の紹介
◆まとめ・研修結果
・発達障害は、脳機能の発達の障害であり、症状が通常低年齢で発言するものである。
・発達障害の基本特性のため、発達の過程で環境との相互作用によって、身体、精神、行動上の問題が生じることがあり、
二次障害と呼ばれる。
・発達障害に伴う精神疾患である併存症は、そのすべてが二次障害というわけではない。
・二次障害には、不安、抑うつをはじめとする内在化障害、攻撃行動などの外材化障害がある。
・二次障害の検討にあっては、横断的な観点と縦断的な観点を総合する姿勢が大切である。
今後の業務に活かせるようさらに理解を深めていきたい。