社内研修報告

令和5年8月 社内研修報告

研修テーマ

【 「うつ」~基本的理解と対応~ 】

●目的

 「うつ病」の基本的理解と対応について学ぶ

●内容

 ・うつ病の原因としての3つの要因

  外因性(脳の器質的な問題、中毒性、身体疾患に伴う精神症状)

  内因性(うつ病、双極性障害、統合失調症など)

   心因性(ストレス、人格等、反応性のものとして失恋死別等)

 ・「うつ」とは、全般的活動性低下を示すもので、集中力、判断力の低下、欲求の低下を

  もたらし、希死念慮、自殺念慮、自殺企図、自殺既遂に至ってしまうこともある

 ・うつ病患者へのアプローチ

  【穏やかな口調で受容・共感的対応が基本姿勢】

   死に対しての受容はしない

   叱らない、説得しようとしない、考えを押し付けない

  【励まさない】

   もう頑張ってきた、頑張ろうと思っても頑張れない人には、「これ以上何をどう頑張れっ

   ていうんだ」と絶望させてしまう

  【自尊心の回復を援助するような関わりを考える】

   うつ症状のせいで冷静な判断が下せる状況にないため、重大な決断は先送りにする

  【安易に気晴らしに誘うのは良い方法ではない】

   回復過程で本人が遊びたくなったら無理しない範囲で遊ぶ

   運動すること自体は治療的に働くので推奨できる

   何よりも大事なのは『十分な休息』を促す

  【セルフケア状況を確認する】

   歯磨いたか、風呂入ったか、ご飯食べたか確認を行う

   自尊心の低下につながるため、生活リズムを保つような助言・支援をする

  【死にたい気持ちへの対応】

   死にたい気持ちがどんな感じなのか、どのくらいの思いで死にたいと思うのか、を確認

   していく(死にたい気持ちを0~10で考えた時、今はどのくらいなのか)

   死にたいという気持ちには、その理由には寄り添っても絶対に肯定はしない

   切迫した希死念慮を感じたときはできるだけ一人にしない

●研修結果

 うつ病の概要、関わり方について理解できた。

 ロールプレイングを通して、関わり方について客観的に考察することができた。

 今後の業務に活かせるようさらに理解を深めていきたい。