研修テーマ
【 「うつ」~基本的理解と対応~ 】
●目的
「うつ病」の基本的理解と対応について学ぶ
●内容
・うつ病の原因としての3つの要因
外因性(脳の器質的な問題、中毒性、身体疾患に伴う精神症状)
内因性(うつ病、双極性障害、統合失調症など)
心因性(ストレス、人格等、反応性のものとして失恋死別等)
・「うつ」とは、全般的活動性低下を示すもので、集中力、判断力の低下、欲求の低下を
もたらし、希死念慮、自殺念慮、自殺企図、自殺既遂に至ってしまうこともある
・うつ病患者へのアプローチ
【穏やかな口調で受容・共感的対応が基本姿勢】
死に対しての受容はしない
叱らない、説得しようとしない、考えを押し付けない
【励まさない】
もう頑張ってきた、頑張ろうと思っても頑張れない人には、「これ以上何をどう頑張れっ
ていうんだ」と絶望させてしまう
【自尊心の回復を援助するような関わりを考える】
うつ症状のせいで冷静な判断が下せる状況にないため、重大な決断は先送りにする
【安易に気晴らしに誘うのは良い方法ではない】
回復過程で本人が遊びたくなったら無理しない範囲で遊ぶ
運動すること自体は治療的に働くので推奨できる
何よりも大事なのは『十分な休息』を促す
【セルフケア状況を確認する】
歯磨いたか、風呂入ったか、ご飯食べたか確認を行う
自尊心の低下につながるため、生活リズムを保つような助言・支援をする
【死にたい気持ちへの対応】
死にたい気持ちがどんな感じなのか、どのくらいの思いで死にたいと思うのか、を確認
していく(死にたい気持ちを0~10で考えた時、今はどのくらいなのか)
死にたいという気持ちには、その理由には寄り添っても絶対に肯定はしない
切迫した希死念慮を感じたときはできるだけ一人にしない
●研修結果
うつ病の概要、関わり方について理解できた。
ロールプレイングを通して、関わり方について客観的に考察することができた。
今後の業務に活かせるようさらに理解を深めていきたい。