社内研修報告

令和3年7月 社内研修報告

【リスクマネジメント視点と事故防止対策への取り組みについて】

◆リスクマネジメントとは

様々なリスクを予見し、損失を予防するための対策、起きてしまった事故への対応
→事故を100%防止するのはほぼ不可能。その為予測と準備が大切となる。
2つの視点からのアプローチとして、
① 利用者の尊厳や安全を守る → 最も基本的な考え方。
② 介護職員や組織を守る → 職員のモチベーションの向上にも繋がっていく。
上記を遂行するために、福祉における支援・介護事故の未然防止の原則は一つ。
→支援・介護の質を向上させることを通して事故を防ぐ
 = クオリティ・インプルーブメント(QI)
・より質の高い支援・介護を提供することにより、多くの事故を未然に回避できる。
・起きてしまった事故を教訓にし、より質の高い支援・介護を模索し提供する。

◆リスクマネジメントをどう進めていくか
犯人捜しや事故報告書を書かせて責任を追及するのではなく、報告・共有をもっとも大事な鍵と捉え、再発防止志向型として要因を確認し、皆で対策を考えていく。
 →その為にはどんな事も報告できる環境・雰囲気が大切となる。
報告された事故やヒヤリハットの分析方法として、SHELL分析などを活用していく。
 S=ソフトウェア:マニュアルの有無などのシステムに関わるもの
 H=ハードウェア:建物・設備に関わる「物理的要因」
 E=環境:生活環境や職員の労働環境などの「物理環境要因」
 L=ライブウェア:職員の技・知識・心理的要因、及び利用者本人の心身状態「人的要因」
上記に分けて、分析し要因を探り、対策を立てて予防に繋げていく。
 ◇リスクの感覚を育てるトレーニングとして、
   KYT(危険予知トレーニング)、ファインド報告(気づきメモ提出)等もある。